クライマックスシリーズ2ndステージ、各チームが日本シリーズに進出する確率は?

日本シリーズの進出確率前回の記事では、クライマックスシリーズセカンドステージ)で対戦する「両チームの強さが同じ」と仮定して、日本シリーズへの進出確率を計算しました。今回は、「両チームの強さに差がある」と仮定した場合の進出確率を検証してみたいと思います。

 

各チームの強さをどう仮定する?

プロ野球における「チームの強さ」は、先発投手が揃っている、中継ぎ投手が信頼できる、打撃力がある、足を絡めた攻撃ができる、などの様々な要因が複雑に入り組む、非常に難しい問題です。これを簡単に数値化することはできません。

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クライマックスシリーズ、ハンデ1勝の重みを確率論で検証

セカンドステージのハンデ日本シリーズへの出場権を賭けて争う、クライマックスシリーズセカンドステージ。先に4勝した方が日本シリーズに出場できますが、シーズンの優勝チームは1勝のハンデが与えられているため、優勝チームは3勝、シーズンを2位または3位で終えた下剋上チームは4勝で日本シリーズ進出となります。

 

 1勝のハンデはどれくらい重い?

長い間、苦労して公式戦シーズンを制覇したのに、優勝チームに与えられるハンデはわずか1勝しかありません。これは、どれくらい有利なのでしょうか? わずか1勝とはいえ、最大で6試合しかないことを考えると、

 ・優勝チーム ・・・・・ 3勝3敗でもOK
 ・下剋上チーム ・・・・ 4勝2敗が必要

が日本シリーズ進出の最低条件となります。そこで、1勝のハンデがどれほどの効果があるのか確率論で調べてみました。

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【UCI 2016】自転車ロード世界選手権、個人TTのスタートリスト発表!

個人個人TTスタートリスト2016年10月12日(水)にドーハで開催される自転車ロード世界選手権(UCI Road World Championships)、個人タイムトライアル(ITT)のスタートリストが発表されました。

第1走者となるBonaventure(ルワンダ)の出走時刻は現地時間の13:30(日本時間19:30)で、最終走者のキリエンカ(ベラルーシ)の出走時刻は15:12(日本時間21:12)です。

 

距離は40kmなので、45~48分くらいのタイムでゴールすると思われます。よって、最終走者のキリエンカがゴールするのは日本時間の夜10時くらい。夜の9~10時くらいが見どころになります。

以下に、上位10選手の出走時刻をまとめておくので、ネット中継を楽しむときの参考にしてください。

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ニコンのアクションカメラ「KeyMission」の驚異的な映像、しかも意外と安い!

NIKON KeyMission今回、紹介するのは、ニコン「KeyMission」の魅力を伝える動画。アクションカメラという、比較的新しいカテゴリに分類される製品です。まずは動画で、その概要を確認してみてください。

 

KeyMissionのプロモーションムービー

■KeyMission(コンセプトムービー)

 

 

■KeyMission(ブランドムービー)

 

 

KeyMissionの製品概要と価格

「KeyMission」は、人の頭や胴体、腕などに装着したり、車やバイク、飛行機、サーフボードといった乗り物に固定したりして、アクティブな動画を撮影できるビデオカメラ。標準的な画角の「KeyMission 80」、超広角170度の4K UHDムービーを撮影できる「KeyMission 170」、そして全方位360度の4K UHDムービーを撮影できる「KeyMission 360」の3製品がラインナップされています。

発売日は2016年10月28日。製品紹介の動画を見ると「プロ向けの製品かな?」と思ってしまいますが、そうではないうようです。実売価格は、最も安い「KeyMission 80」が3~3.5万円くらい、最も高い「KeyMission 360」でも6~6.5万円くらいで購入できます。意外と安いですね。これなら個人でも十分に購入できる価格帯です。すでに予約販売も開始されているようなので、気になる方はチェックしてみるとよいでしょう。

 

もちろん、アクションカメラということで、防水・耐衝撃性能も備えられています。各製品の主なスペックは以下のとおり。

「KeyMission 360」
防水30m、耐衝撃2m、耐寒-10℃、防塵、2389万画素 

「KeyMission 170」
防水10m、耐衝撃2m、耐寒-10℃、防塵、829万画素 

「KeyMission 80」
防水1m、耐衝撃1.5m、耐寒-10℃、防塵、1235万画素 

詳しいスペックなどは、ニコンの製品紹介ページで確認してみてください。
http://www.nikon-image.com/products/action/

そのほか、YouTubeのニコンイメージングジャパン公式チャンネルでは、各製品で撮影したプロモーションムービーが公開されています。どの製品も魅力的ですが、個人的には「KeyMission 170」が気になる。久しぶりに「新しいカメラが欲しいかも」と思わせる製品でした。 

ニコンイメージングジャパン公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCZPNR9ChREfiodhiOEEYJwA

 

【日本シリーズ】ホームスタートとビジタースタート、確率的に得なのはどっち?

日本シリーズのホーム試合数毎年、10月末に開催されるプロ野球日本シリーズ。最大で7試合が行われ、「先に4勝した方が日本一になる」というルールのため、ホームとビジターの試合数は必ずしも一致するとは限りません。一般的に「ホームの方が有利に試合を運べる」と言われていますし、興行面においてもホーム試合が多い方が収益は多くなるはず。そこで、ホームスタートとビジタースタート、本当はどっちが得なのか?確率論で調べてみました。

 

結果に応じてホーム開催試合が変化する日本シリーズ

野球に興味がある方なら、日本シリーズは最短で4試合、最長で7試合になることを知っていると思います。その日程は、2試合→3試合→2試合と本拠地を変えながら試合を開催していき、「先に4勝した方が日本一」というルールになります。

ここで少し気になるのが、ホームビジターの試合数が公平になるとは限らないこと。本拠地(ホーム)で開催される試合数は、最低でも2試合。それ以降は、勝敗に応じてホーム&ビジターの試合数が変化していきます。

たとえば、第1戦目を本拠地(ホーム)で開始したチームの場合、5戦目までに日本一が決定してましうとホーム試合を2試合しか行えません。本拠地に帰って来ることはできないのです。その反面、第7戦目まで勝敗がもつれると、ホーム試合を4試合も開催することができます。

 一方、第1戦目を敵地(ビジター)で開始したチームは、最低でも2試合のホーム試合を開催でき、第5戦目まで行けばホーム開催で3試合を行うことができます。どちらかが一方的に4連勝するケースは稀なので、かなりの確率で3試合を開催できるといえるでしょう。しかし、どんなに頑張ってもホーム開催4試合にはなりません。

このように考えていくと、ホームスタートとビジタースタート、どっちが得なのか分からなくなってしまいます。少し気になったので、確率論で「どっちが得か?」を計算してみました。

 

確率を計算してみると・・・

今回は、日本シリーズに出場する両チームの強さが同じ、と仮定して計算を行いました。つまり、勝つ確率は1/2、負ける確率も1/2です。また、計算を簡単にするために、引き分けはナシと仮定しました。

まずは、どちらかが4連勝して日本一が決定する場合です。この場合、全試合数は4試合。4連勝する確率は1/2の4乗、つまり1/16(6.25%)となります。同様に、4連敗する確率も1/16(6.25%)となります。よって、第4戦目で日本一が決定する確率は、1/16+1/16=1/8(12.5%)となります。思ったよりも多いですね。

続いて、第5戦目で日本一が決定する場合です。この場合は、4勝1敗または1勝4敗という結果になります。全5試合なので個々の確率は1/2の5乗=1/32になりますが、以下のような8種類のパターンが考えられるので、その組み合わせを考慮しなけれいけません。

■4勝1敗のパターン
 ○○○●○
 ○○●○○
 ○●○○○
 ●○○○○

■1勝4敗のパターン
 ●●●○●
 ●●○●●
 ●○●●●
 ○●●●●

試合結果が「○○○○●」となる場合も4勝1敗ですが、この場合は第4戦目で日本一が決定しているため、第5戦目はありません。「●●●●○」の場合も同様です。よって、第5戦目で日本一が決定する確率は、1/32×8=1/4(25%)となります。

このようにして試合数別に確率を計算していくと、以下の表のような結果になります。

f:id:despacio:20160927164230j:plain

  ・第4戦目で終わる確率 12.50%
  ・第5戦目で終わる確率 25.00%
  ・第6戦目で終わる確率 31.25%
  ・第7戦目で終わる確率 31.25%

第7戦目までもつれる確率は31.25%で、思ったよりも高い数値になりました。また、「第6戦目で終わる確率」と「第7戦目で終わる確率」が同じ31.25%になるのも、面白い結果といえるでしょう。

 

結局、どっちが得なのか?

では、話を元に戻して、「ホームスタートとビジタースタート、どっちが得なのか?」を確認していきましょう。ホームで開催される試合数は、

■ホームスタートの場合
  ・第4戦目で終わるとホーム2試合
  ・第5戦目で終わるとホーム2試合
  ・第6戦目で終わるとホーム3試合
  ・第7戦目で終わるとホーム4試合

■ビジタースタートの場合
  ・第4戦目で終わるとホーム2試合
  ・第5戦目で終わるとホーム3試合
  ・第6戦目で終わるとホーム3試合
  ・第7戦目で終わるとホーム3試合

となります。

先ほど計算した確率と合わせると、「ホームで開催できる試合数」の確率は以下のような結果になります。

f:id:despacio:20160927175313j:plain

この数値をもとに、「ホームで開催できる試合数」の期待値を計算すると、

  ホームスタート・・・・・2.9375試合
  ビジタースタート・・・・2.8750試合

となります。つまり、日本シリーズを本拠地(ホーム)から始めると、平均2.9375試合をホームで戦えることになります。一方、敵地(ビジター)から始めた場合は、平均2.875試合をホームで戦えることになります。

よって、ホームスタートの方が0.0625試合分だけ得することになります。といっても、かなりの僅差です。このように、ホームスタートとビジタースタートはほとんど差がないという結果になりました。

もっと差が出ると思ったですが、意外と差はありませんでした。これくらいの差であれば、ほぼ公平といえると思います。

 

ちなみに、2016年の日本シリーズは、セリーグがホームスタートになります。すでに優勝が決まっている広島はちょっとだけ得しますね。と思いましたが、まだCSが残っているので、出場チームは未定・・・。どのチームが出場するにしても、今年はセリーグがほんの少しだけオトクです。

 

 

フィンランド語の音楽をYouTubeで検索

今回は、フィンランド語のヒット曲をYouTubeで楽しむ方法を紹介します。いきなりフィンランド語と言われても、あまりピンと来ない方が多いのではないでしょうか。フィンランド語は「世界で最も難しい言語」と言われています。

フィンランドの国旗

しかし、音楽を楽しむだけなら言語の難しさなんて関係ありません。どうせ英語以外は、ほとんど何も分からないのですから(笑)。肩肘張らずに、気楽に楽しんでみてください。

 

フィンランド語の特長はカタカナの羅列?

フィンランド語は、基本的にフィンランド国内でのみ使用されている言語です。日本語と同様に、世界的な広がりは全くと言ってよいほどありません。フィンランド国内ですら、一部スウェーデン語が使われているくらいです。よって、かなり限定された地域で使用されている言語となります。

また、フィンランド語は「世界で最も難しい言語」と言われており、格変化が15種類もあるとか。私自身、フィンランド語の知識はほぼ皆無に近い状況なので、詳しいことはわかりません・・・。

ただ、フィンランド語の曲を聴いていると、小さい「ャ」「ュ」「ョ」がほとんど登場しないような気がします。つまり、「シャ」とか、「キュ」とか、「ジョ」という発音がなく、カタカナが延々と羅列されていくような感じ。これがフィンランド語の音楽が面白いと感じる所以だと個人的には思っています。

ということで、さっそくフィンランド語の曲を何曲か紹介していきましょう。

 

最初に紹介するのは、Nikke AnkaraのEttei Nyt Vaan Sattuis Mitäänという曲。コメディドラマの主題歌に使われそうなポップな曲です。PVではなくCDジャケットだけが表示される映像ですが、アーティスト公式チャンネルで配信されている動画(静止画)なので安心して聴いてください。ファーストシングルの発表は2014年で、2015年にVärifilmi、2016年にこの曲でフィンランド国内チャート第1位を獲得しています。そのほか、Spesiaaliという曲もオススメです。

 

 

続いては、JujuのHulluという曲。もちろん、日本人アーティストのJUJUではありません。フィンランド人のラッパーです。アルバムCDは2008年からリリースしていますが、初シングルの発表は2014年で、最近になって売れ出したアーティストなのかもしれません。少し前には、Onnelliseksiという曲がヒットしていました。YouTubeの再生回数を見ると、こちらが彼の代表曲になると思います。そのほか、YouTubeでは、ラテン?レゲエ?のような雰囲気の曲も見つかりました。

 

 

最後に、紹介するのは、VesalaのÄlä droppaa mun tunnelmaaという曲。歌手であり、女優であり、脚本家でもあるマルチなタレントを持つ女性です。以前は、Mira Luotiとロック&ポップ デュオPMMPを結成していましたが、2015年からソロ活動を始めているようです。フィンランド語ならではの雰囲気がある、かわいらしい感じの曲です。

 

 

フィンランド語のヒットチャートを検索するキーワード

フィンランドのヒットチャートを英語で記すと「Finnish chart」になります。最初は「年度末や月末のチャートかな?」と勘違いしていましたが、nが一つ多いので「フィンランドのチャート」という意味です。

ほかにも、フィンランド語の曲を探すときは、以下のようなキーワードで検索するのが効果的だと思います。

英語表記

  • Finland(フィンランド)
  • Finnish(フィンランド語)
  • Top
  • Singles
  • Chart
  • 2016(西暦の年)

英語表記のキーワードでもチャート番組を検索できるので、気になる方はいちど試してみてください。

(関連記事)

  1. 英語以外の音楽を聴いてみよう
  2. 各国のヒットチャートをYouTubeで検索
  3. スペイン語圏の音楽をYouTubeで視聴
  4. フランス語圏の音楽をYouTubeで視聴
  5. ドイツ語の音楽をYouTubeで検索
  6. フィンランド語の音楽をYouTubeで検索
  7. イタリア語の音楽をYouTubeで検索

(番外編)

 

フリー画像サイトを徹底比較 「pro.foto」編

「フリー画像」などのキーワードでWebを検索すると、「無料で使える写真サイト」として「pro.foto」を紹介しているページがよく見つかります。ただし、これらの説明文をそのまま鵜呑みにしてしまうのは危険です。特にブログで写真を使用する場合は注意が必要です。この機会にぜひ、正しい使い方を把握しておいてください。

プロ・フォト
https://pro.foto.ne.jp/

 

プロのカメラマンが撮影したフリー画像

「pro.foto」は、有限会社リンクスが運営する写真配布サイトで、プロのカメラマンが撮影したクォリティの高い写真だけを配布しているのが特長です。もちろん、誰でも無料で写真を利用でき、著作権(クレジット)の表記やリンクの必要もありません。Webや印刷物を制作している方にとっては、非常に有り難いサービスといえるでしょう。

それでは、さっそく、いつものキーワードで「pro.foto」の実力を検証していきましょう。と思ったのですが、残念ながら「pro.foto」にはキーワード検索が用意されていません。よって、「パスタ」や「オリンピック」などのキーワードで写真を検索することはできません。

「pro.foto」では、カテゴリで写真を絞り込んで検索するのが基本的な使い方となります。そのほか、撮影者(またはスタジオ)で写真を検索する機能も用意されています。

カテゴリ一覧

いくつか例を紹介しておきましょう。以下は、「スポーツ・レジャー」→「ビーチ・リゾート」とカテゴリを絞り込んでいった場合の検索結果です。

ビーチ・リゾートの検索結果

表示された写真は全部で68件。写真の数はそれほど多くありませんが、プロのカメラマンが撮影した写真だけあって、どの作品もクオリティが高く、すぐに使えそうな写真が豊富に揃っています。一般の方が投稿する写真サイトのように、「数は多いが、使えそうな写真が見つからない・・・」という状況にはなりません。

ただし、上の検索結果を見たときに「なんでモザイク画像になっているの?」と気になった方もいるでしょう。その理由は、当サイトがブログであることが原因です。冒頭でも述べたように、「pro.foto」の写真をブログで使用するときは注意が必要となります。これについては、後ほど詳しく解説します。

ちなみに、「pro.foto」の検索結果は1ページに20件ずつ写真が表示される仕様になっています。その下に表示される8件の写真は、有料の写真サイト「stock.foto」で配布されている写真です。よって、無料では利用できません。

検索結果の並び順は「おすすめ順」が初期設定されています。これを「新しい順」「古い順」に並べ替えることも可能です。

並べ替え機能

また、ページの右下には、前後のページへ移動するボタンが表示されています。このボタンの表示は最大でも1~5までの数字しかありませんが、「...」をクリックすることで6ページ目以降の検索結果も表示できます。少し分かりにくいので注意するようにしてください。

ページ移動のボタン

 

姉妹サイトも充実

「pro.foto」には、モデル写真を専門に扱う「model.foto」や、食べ物の写真を専門に扱う「food.foto」、CG画像に特化した「CG.foto」といった姉妹サイトも用意されています。これらのサイトは、ページの最上部にあるリンクから移動できます。

たとえば「model.foto」のサイトでは、女性モデルのフリー写真が数多く配布されています。これらの写真も、無料、クレジット表記なしで利用することが可能です。

モデル・フォト

「ビジネスウーマン」や「学生・カジュアル」といったシチュエーション、もしくは「読書」や「メール」といった動作から写真を絞り込んでいくことが可能で、写真の数もかなり豊富に揃っています。人物写真を探している場合は、「model.foto」を利用するとよいかもしれません。

モデル写真の検索結果

ただし、ほとんどの写真が同じモデルを撮影した写真であり、どれも似たような雰囲気であることは否めません。シチュエーションや動作は豊富に揃っているのですが、人物(モデル)が同じなのでバリエーションに欠ける気がします。どうやらメインのモデルは2~3人しかいないようです。

もちろん、「food.foto」のサイトでは、食べ物の写真が豊富に配布されていますし、「CG.foto」の画像もレベルの高い作品が揃っています。「pro.foto」と重複している写真もありますが、「食べ物」や「CG」を探すときは、専門サイトへ移動してから検索した方がスムーズに作業を進められるでしょう。ただし、これらのサイトにもキーワード検索の機能は用意されていません。

 

ブログでは「pro.foto」の写真を使えない!

続いては、ブログに写真を掲載するときの注意点を説明しておきます。「pro.foto」や「model.foto」のサイトで配布されている写真は、利用規約の範囲内であれば、商業広告や出版物、Webサイトのデザイン制作などに利用できる、と明記されています。

「Webサイトに利用できるのであれば、ブログもOKだろう」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。写真のダウンロードページへ移動すると、「ブログ記事やニュース記事内でご使用の場合は、本画像をダウンロードしてご利用いただくことはできません。」という記述があることに気付きます。

ダウンロード時に表示される利用規約

つまり、一般的なWebでは利用できるが、ブログでの利用は不可、という少し変わったルールになっているのです。中には、このルールを見過ごしてしまったのか、ブログに「pro.foto」の写真を掲載している方もいるようですが、このような使い方は規約違反となります。

ブログに写真を掲載するときは、姉妹サイトである「blog.foto」で配布されている写真を利用しなければいけません。

ブログ・フォト

このサイトにも「pro.foto」や「model.foto」と同じ写真が数多く配布されています。ただし、写真のサイズは長辺420ピクセルと少し小さくなります。また、写真をダウンロードして利用するのではなく、発行されるHTMLタグを貼り付けて写真を掲載する仕組みになっています。

貼り付け用のHTMLタグ

このタグを見ると分かるように、「blog.foto」で配布されている写真は、クレジットの表記&リンクが必要となります。実際に掲載してみると、以下のような感じになります。


(c) .foto project

ブログに写真を掲載することは可能ですが、ダウンロードした写真を利用するのではなく、HTMLタグを貼り付けて写真を掲載する必要があることに注意してください。こういったルールを考慮すると、「他の写真サイトより使いづらい・・・」と言わざるを得ません。

もちろん、ブログ以外の用途では「クレジット表記なし」で写真を利用できます。いずれもプロのカメラマンが撮影した写真なので、市販されている写真素材と同レベル、もしくはそれ以上の作品を無料で入手することが可能です。これが「pro.foto」の最大の特長といえるでしょう。ただし、ブログで利用する場合に限って言えば、他の写真サイトより優先順位は落ちると思われます。

 

 

 

【ブエルタ2016】スタートリスト発表、開幕は8/20(土)

2016年の8月20日(土)から開幕するブエルタ・ア・エスパーニャ 2016スタートリストが発表されました。テレビ中継は、いつものようにJSPORTSにて。全ステージが生中継されます。

まだリオ・オリンピックが盛り上がっている最中ですが、サイクルロードレースの世界では今年最後のグランツール「ブエルタ・ア・エスパーニャ 2016」が早くも開幕します。今年のコースは、山頂フィニッシュが10ステージもある非常に厳しいコース。コースが厳しいのは毎年のことなので、もう驚かないかもしれませんが・・・。

スタートリストは以下のサイトで閲覧できます。

f:id:despacio:20160820164127j:plain
http://www.lavuelta.com/la-vuelta/2016/us/starters.html

発表されたスタートリストの中から注目選手を何人かピックアップしてみましょう。今年も例年以上にビッグネームが多数出場しています。

 

総合系の有力選手は?

総合系で最も注目されるのは、今年のツール・ド・フランスを制したクリス・フルーム(チーム・スカイ)。ツール、オリンピックを連戦した疲れを克服して、見事グランツール2大会制覇を達成できるのか? どこまで調子を維持できているのか見ものです。

ライバル勢として有力視されるのは、負傷によりツールを途中棄権したアルベルト・コンタドール(ティンコフ)と、辛くもツール表彰台を獲得したナイロ・キンタナ(モビスター)。2人ともオリンピックを回避しているので、コンディションの調整はフルームより有利なはず。

そのほか、総合系の有力どころとしては、今年のジロで大活躍したクライスヴァイク(ロットNL・ユンボ)、ジロ総合2位のエステバン・チャベス(オリカ)など。有力候補リストの常連、ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC)も気になる存在です。

さらに、今年のジロ、ツールを完走したアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が、ブエルタにも出場。1年で3大グランツールに全て出場するのは、総合系の選手としては異例。キンタナとのダブルエースでどこまで活躍できるのか注目です。なお、総合系ではありませんが、グランツール連続15大会完走中の鉄人、アダム・ハンセン(ロット・ソウダル)も、もちろんブエルタに参戦します。

一方、昨年のブエルタを制したファビオ・アル、今年で引退を発表しているホアキン・ロドリゲスは出場を回避。トム・デュムランも出場しません。最後にプリトー(ホアキン)の雄姿を見たかったのに少し残念。

 

 若手、日本人の活躍にも期待!

若手の台頭も見られるブエルタでは、今年のツール・ド・スイスを総合優勝し、ついにグランツールに初出場するミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ)も侮れません。ニバリアルが出場しないアスタナとしてはエース扱いになると思いますが、ゼッケン61番はスカルポーニで、以降はABC順。ということは、ダブルエース体制なのか?

今年のツールで新人賞第2位の活躍をしたルイス・メインチェス(ランプレ)も出場。こちらはゼッケン171番なので、名実ともにエースという扱いなのでしょう。

日本からは新城幸也(ゼッケン172番)と別府史之(ゼッケン92番)の2人が参戦。2人揃ってグランツールに出場するのは、2014年のジロ以来。そろそろステージ優勝を期待したいところ。ただし、新城選手は、ツールの第1ステージで負傷した左手親指が、リオ五輪後に骨折していたと判明したらしい。ケガの具合は大丈夫なのか心配です。

総合系だけで話が長くなってしまったので、山岳賞候補、ポイント賞候補の選手紹介は省略します。というか、展開次第で誰が有力になるのか分かりません・・・。もしかすると、総合リーダーが4賞ジャージ独占なんて可能性も? さすがに、それはないか(w)

 

 

フリー画像サイトを徹底比較 「足成」編

「写真素材 足成」もWebでよく紹介されている写真素材サイトの一つです。今回は、こちらのサイトについて、写真の数やクオリティ、使いやすさなどを検証してみたいと思います。

写真素材 足成のトップページ
http://www.ashinari.com/

 

写真の数はまずまずの模様

「写真素材 足成」は、有限会社エイムデザインが運営する無料の写真素材サイト。こちらで配布されている写真素材は、アマチュアのカメラマンがアップロードした、いわゆる投稿型の写真素材サイトとなります。とはいえ、誰でも自由に投稿できる訳ではありません。事前にカメラマンとして登録した人だけが写真を提供できる仕組みになっているので、「何でもあり」の写真素材サイトとは少し違います。 

それでは、さっそく、いつものキーワードで実力を検証していきましょう。まずは、一般的なキーワードとなる「パスタ」で検索した結果です。ヒット件数は130件と、それなりの件数が検索結果に表示されました。

パスタの検索結果

クオリティーは写真によってマチマチですが、使えそうな写真を見つけることは可能だと思います。ただし、似たような構図の写真が多く、「ヒット件数の割には…」と感じてしまうことも。投稿型の写真素材サイトなので、このあたりは検索に用いるキーワードによって差が出るのかもしれません。

それ以上に問題なのが、検索結果を並べ替える機能がないこと。運よく沢山の写真がヒットしたとしても、「人気順」などに並べ替えることができないため、クオリティの高い写真を探すのに手間取ってしまいます。

続いては、「モノ」ではなく「イメージ」の検索例となる「オリンピック」のキーワードで検索したときの結果です。ヒット数は10件ありましたが、そのほとんどが東京タワーの写真で、オリンピックのイメージとは少し異なります。

オリンピックの検索結果

さらに難しいキーワードとなる「ユニコーン」で検索すると、ヒット数は0件という結果になってしまいました。同様に、「ピラニア」のヒット数は1件、「深海魚」のヒット数は2件という結果であり、どちらも使えるレベルとはいえません。

ピラニアの検索結果

深海魚の検索結果

全体的に見て、「一般的なキーワード」なら何らかの写真を見つけられると思いますが、個人での撮影が難しい「少し特殊なキーワード」は、あまり期待しない方がよいと思います。

 

人物&和に強い、写真素材サイト

このように、通常の写真検索においては、「足成」の使い勝手はあまり良くありません。しかし、人物写真に限っていえば「けっこう充実している」といえます。これが「足成」が評価されている最大に理由です。

たとえば、トップページにある「Shuffle」(シャッフル)のバナーリンクをクリックすると、「男の家事」や「タブレットを使う」といったシチュエーション別の写真を数多く発見できます。そのほか、「寒い」「痛い」「リラックス」などの感情をテーマにした写真も用意されています。こういった写真は意外と見つけるのが難しく、また幅広い用途に活用できるので、Webの作成には重宝すると思われます。

Shuffleのテーマ一覧

さらに、「足成」の写真素材ブランド「ism」にもテーマ別の写真が用意されています。写真のクオリティは文句の付けようがないくらいハイレベルですが、テーマが5種類しかないため、使える用途が限定されてしまうのが難点(2016年8月時点)。こういった写真が増えてくれば、さらに使いやすい写真素材サイトになると思います。

足成の写真素材ブランドism

なお、「足成」で配布されている写真の中には、モデルリリース(肖像権)が取得されていない写真も含まれています。写真の左下に「モデルリリース取得済み」という表記がある写真は安心して使用できますが、この表記がなく「個人を特定できる写真」は使用を避けるのが基本です。念のため、注意するようにしてください。

モデルリリース取得済みの確認

また、サイトの説明に「写真素材 足成の原点は和の素材にあります」とあるように、趣のある日本の風景にも重点を置いているようです。確かに、「自然・風景・景色」のカテゴリには、レベルの高い作品が数多く並んでいます。人物だけでなく、風景写真を探す場合にも、「足成」はかなり使えるサイトになるでしょう。

自然・風景。景色のカテゴリ

 

検索機能は要改善!?

最後に、「足成」の検索機能について紹介しておきましょう。用意されている検索方法は、キーワード検索とカテゴリ検索の2種類。キーワード検索にはOR検索も用意されているため、「海(または)波」といったキーワードで検索することも可能です。また、カテゴリ検索は、カテゴリを選択すると、サブカテゴリが上部に表示される仕組みになっています。

これらの機能に特に不満はありませんが、冒頭でも述べたように、検索結果を並べ替えられないのは少し使いにくいと言わざるを得ません。たとえば「海」のキーワードで検索すると、そのヒット数は2800件もありました。ヒット数が多いのは良いことですが、これらの写真を全て確認していくのは不可能に近い作業となります。せめて「人気順」に並べ替える機能くらいは欲しいといえるでしょう。

写真のダウンロードは、「低解像度」と「高解像度」の2種類が用意されています。「低解像度」の場合は長辺480ピクセル程度、「高解像度」の場合は長辺1600ピクセル程度の写真がダウンロードされます。

写真素材のダウンロード画面

長辺480ピクセルというサイズは少し小さい気がしますし、かといって長辺1600ピクセルはWebには大きすぎます。その中間となる長辺800ピクセル程度の解像度も用意されていると、さらに便利な写真素材サイトになると思います。

以上、少し辛口な評価になりましたが、それでも「足成」ならではの魅力があることに変わりはありません。特に「自然・風景・景色」の写真のレベルが高いことには、あらためて驚かされました。

最近は「ぱくたそ」の人気が高いようですが、利用者が多い「ぱくたそ」は、他のWebサイトでも同じ写真が使われている可能性があり、それが弱点にもなってしまいます。もしかすると、『どこかで見たことある写真だな~』とか、『またこの写真使われてる』と思われてしまうかもしれません。そういう意味でも「足成」の存在価値は十分にあると思います。まだ利用したことがない方は、この機会にぜひ試してみるとよいでしょう。もちろん、会員登録などの手間は一切なく、すぐに利用できます。

 

 

 

【リオ五輪】自転車タイムトライアル(TT)のスタートリスト&出走時刻

ブラジルで開催されているリオデジャネイロ・オリンピック2016「自転車ロード・個人タイムトライアル」(TT)スタートリストが発表されました。以下のサイトで各国の出場選手ならびにスタート順を確認できます。

start list
https://www.rio2016.com/en/cycling-road-mens-individual-time-trial

 

男子個人TTは、8月10日(水)の22:00(日本時間)に第1走者のCRAVEN Dan(ナミビア)がスタートし、以降1分30秒間隔で各選手がスタートしていきます。以下に、主な有力選手の出走時刻をまとめておくので、ネット中継を楽しむときの参考にしてください。

▼有力選手のスタート時刻(8/10日本時間)
23:27:00 ヤン・バルタ(チェコ)
23:28:30 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル)
23:30:00 ローハン・デニス(オーストラリア)
23:31:30 ヨン・イサギレ・インサウスティ(スペイン)
23:33:00 テイラー・フィニー(アメリカ)

23:34:30 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
23:36:00 トニー・マルティン(ドイツ)
23:37:30 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)
23:39:00 トム・デュムラン(オランダ)
23:40:30 クリス・フルーム(イギリス)


男子個人TTのコースは距離54.56kmなので、最終走者のフルームがスタートしてから約1時間後の翌00:40くらいにメダリストが確定すると思います。見どころは深夜0時以降。とはいえ、時間に余裕があれば最初から全部、視聴したいものですね。

コース上に高低差100~150m前後の丘が4つ登場するため、平坦の独走力だけでなく、ある程度は登りをこなせる力も必要になると思われます。

タイムトライアルは、通常の自転車ロードレースに比べると波乱の少ない展開になると予想されますが、それでも今回はかなりの混戦模様。過去の実績でいけば、カンチェラーラ(スイス)、トニー・マルティン(ドイツ)が有力候補ですが、今年に入ってから2人とも以前の精彩を欠いており、絶対的な優勝候補とはいえません。

最近の成績から見るとトム・デュムラン(オランダ)が有力ですが、ツールの第19ステージで骨折した手首がどこまで完治しているのか? かなり不安が残ります。となると、総合系でTTも強い、クリス・フルーム(イギリス)も優勝候補になるはず。

そのほか、ツールの第13ステージ(TT)で第3位に入ったオリヴェイラ(ポルトガル)も有力候補ですが、4日前のレース中に落車負傷しており、怪我の具合が心配です。

さらには、現世界チャンピオンのキリエンカ(ベラルーシ)、ロンドン五輪(2012)のTTで4位の成績を残しているテイラー・フィニー(アメリカ)、今年のジロの第9ステージで優勝しているログリッチェ(スロベニア)なども気になる存在。好調のヨン・イサギレ・インサウスティ(スペイン)もメダル候補になると思います。

 

こうしてみると、やはり、かなりの混戦ですね。注目の一戦は、NHKまたは民放(gorin.jp)のネット中継で視聴できます。放送開始は20:20の予定で、20:30に女子のTTがスタート。男子は22:00にスタートします。たぶん、現地音のみで実況・解説ナシでしょうけれど・・・。

▼NHKのネット中継
http://sports.nhk.or.jp/online-listing/

▼民放のネット中継
http://www.gorin.jp/live/