ハンマーシリーズのスタートリストと詳しいルール
2017年6月2日(金)から開催されるハンマーシリーズは、これまでのロードレースとは大きく異なる、全く新しい概念の自転車競技です。その最大の特徴は、個人戦ではなくチーム戦であること。従来のロードレースも、ある意味、チーム戦といえますが、表彰されるのはあくまで個人(選手)です。一方、ハンマーシリーズでは「チーム」が表彰の対象になります。
これまでにない新しい自転車競技だけに、どのようなレース展開になるのか気になりますが、レースを十分に楽しむためには詳しいルールを知っておかなければいけません。そこで、ハンマーシリーズの概要とルールを簡単にまとめてみました。
チーム構成
まずは、ハンマーシリーズに出場するチームのチーム構成について紹介します。その概要は以下のとおり。
・各チーム7人まで選手を登録できる
・各ステージに出場できる選手は5人
基本的に1チーム5人でレースに出場しますが、最大7人まで選手を登録できるのが従来のレースと異なる点。つまり、各ステージに出場する選手を、7人の中から5人選抜して入れ替えることができるのです。
・クライマー、パンチャーはDay 1
・スプリンターはDay 2
・TTスペシャリストはDay 3
という具合に、得意分野に合わせて選手を入れ替えるのが基本戦略になると思われます。もちろん、最大7人の中から5人選ぶというルールのため、全員を入れ替える訳にはいきません。山でも平坦でも活躍できる万能タイプの選手も鍵となるでしょう。要は、3日間とも出場できる選手がそれなりに必要ということです。
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネと日程が重なるため、有力選手が多く集まるレースにはなりませんが、各チームが「どのような構成で挑むのか?」も見所の一つになります。
続いては、各ステージの概要とルールを紹介していきます。
Day 1 The Hammer Climb
1日目のThe Hammer Climbは、登りが得意なクライマー、パンチャーが活躍するステージ。その概要、ルールは以下のようになっています。
★1周7kmのコースを11周
★各周回の登りは2か所
Climb 1:900m、最大8.1%、高低差38m
Climb 2:2,200m、最大8.5%、高低差105m
★スタート/ゴール地点は、Climb 2の山頂から約200m後方
★それぞれの周回で先頭10人にポイントが加算される
※10位以内に複数の選手が入ったチームは、その合計ポイントがチームに加算される
★3周目、7周目、11周目はポイント2倍
★最もポイントを稼いだチームがステージ優勝
(15秒のボーナスタイムを獲得できる)
★2位以降のチームも順位に応じたボーナスタイムを獲得できる(10位まで)
Day 2 The Hammer Sprint
2日目のThe Hammer Sprintは、スプリンターが活躍する平坦ステージ。12.4kmごとに計8回のスプリントが観られるのが最大の魅力といえるでしょう。その概要、ルールは以下のとおり。
★1周12.4kmの平坦コースを8周
★それぞれの周回で先頭10人にポイントが加算される
※10位以内に複数の選手が入ったチームは、その合計ポイントがチームに加算される
★2周目、5周目、8周目はポイント2倍
★最もポイントを稼いだチームがステージ優勝
(15秒のボーナスタイムを獲得できる)
★2位以降のチームも順位に応じたボーナスタイムを獲得できる(10位まで)
Day 3 The Hammer Chase
最終日のThe Hammer Chaseは、変則的なチームタイムトライアル。単純に考えればTTスペシャリストの多いチームが有利になりますが、Day 1とDay 2の成績も加味されるため、チームの総合力を問われるレースになります。このレースを制したチームが総合優勝になります。
★1周14.9kmのコースを3周するチームタイムトライアル(TTT)
★各チーム5人構成で、4人目の選手がゴールラインを通過した時点で時計が止まる
★Day 1とDay 2の結果に応じて、1~8位と9~16位の2つのグループに分ける
★各チームは大会が規定した間隔で上位チームから順番にスタートする
★さらに、Day 1とDay 2で稼いだボーナスタイムに応じてスタート時刻は前後する
★他のチームの列車を「風よけ」として利用するのは禁止
このように、従来のサイクルロードレースとは異なるルールが沢山あります。Day 1とDay 2は毎周回ポイントがあるため、目まぐるしいレース展開が予想されます。そしてDay 3は、複数の列車が並走する、今までに見たことがないチームトライアルになると思われます。これは期待できそうですね。
誰が出場する? スタートリストも要確認
ハンマーシリーズに出場する選手のスタートリストは、以下のサイトで確認できます。
各チームの出場選手は5~7人で、チームによって異なります。5人しか登録していないチームは、3日とも同じメンバーで戦うことになります。一方、6~7人の選手を登録しているチームは、ステージごとに選手の入れ替えが可能。最大枠となる7人の選手を登録しているチームほど「本気度が高い」といえるでしょう。
参考までに、気になる有力選手をピックアップしておきます。
ダニエル・オス(BMC)
サムエル・サンチェス(BMC)
グライペル(ロット・ソウダル)
ベタンクール(モビスター)
カレブ・ユアン(オリカ)
ガビリア(クイックステップ)
ジルベール(クイックステップ)
ボーム(ロットNL・ユンボ)
ファン・エムデン(ロットNL・ユンボ)
ヴィヴィアーニ(スカイ)
トム・ドュムラン(サンウェブ)
ニッツォーロ(トレック)
グアルディーニ(UAE)
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネの裏開催になるとはいえ、それなりに有力選手が出場します。ライブ中継は、いつものようにJ Sportsで。今から始まるのが楽しみですね。
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2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャート(11-20位)
続いては、2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャートの11~20位を紹介します。なお、前回の記事と同様に、このランキングはacharts.coというサイトが発表している年間シングルランキングをもとにしています。
2016年、20~11位の年間ヒットチャート
11位 Coldplay - Hymn For The Weekend
12位 Joey Montana - Picky
13位 Charlie Puth - We Don't Talk Anymore ft. Selena Gomez
14位 Justin Bieber - Love Yourself
15位 Calvin Harris - This Is What You Came For ft. Rihanna
16位 Pablo López - Tu Enemigo ft. Juanes
17位 Nicky Jam - Hasta El Amanecer
18位 Drake - One Dance ft. Wizkid & Kyla
19位 Lukas Graham - 7 Years
20位 Justin Bieber - Sorry
これら10曲のうち、歌詞がスペインの曲は3曲。17位にランクインしたNicky Jam、そして16位にランクインしたPablo López、12位にランクインしたJoey Montanaがスペイン語で歌っているアーティストになります。
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なお、これまでと同様に、各曲のPVは「サビの部分」だけを再生するように設定してあります。1曲丸ごと視聴したい方は「YouTube」のロゴをクリックし、YouTubeのサイトに移動してからPVを再生してください。
20~11位にランクインしたスペイン語の曲
まずは、17位にランクインしたNicky Jam(ニッキー・ジャム)のHasta El Amanecerという曲から。Nicky Jamは、プエルトリコ人の父とドミニカ人の母を持つ、アメリカ生まれのシンガー・ソングライター。10歳のときにプエルトリコへ移住し、わずか14歳でファーストアルバムをリリース。その後、現在に至るまで活動を続けているベテランのレゲトン・ミュージシャンです。この曲のほかにもEl Perdónという代表曲があり、こちらはBillboardミュージックアワード(2017年)のトップ・ラテン・ソング賞を獲得しています。
続いては、Pablo López(パブロ・ロペス)のTu Enemigoという曲。フューチャリングとしてJuanesが参加しています。Pablo Lópezは、2013年にファーストアルバムをリリースしたスペイン出身の歌手。2014年には、ラテン・グラミー賞の新人賞にノミネートされました。今後の活躍が期待される若手と思うかもしれませんが、2017年現在の年齢は33歳であり、少し遅咲きのアーティストといえるかもしれません。ジャンル的にはポップやロックに分類されているようです。
最後に紹介するのは、12位にランクインしたJoey Montana(ジョーイ・モンタナ)のPickyという曲。Joey Montanaはパナマ出身で、レゲトン王子とも呼ばれている歌手。ただし、今回ランクインしたPickyは、ピキピキピキピキ、ピキというフレーズが耳に残る、陽気なポップソングという感じです。もっとレゲトンっぽい音楽が聴きたい方は、HolaやMoribundo、Tus Ojos No Me Venといった曲を試してみるとよいかもしれません。
以上、20~11位にランクインしたスペイン語の曲を紹介してみました。次回は、いよいよトップテンです。スペイン語の曲、ラテン音楽が好きな方は、ぜひ10~1位のランキングも確認してみてください。
▼スペイン語圏の音楽ランキング、2016年
ジロ・デ・イタリア2017の見やすいスタートリストを探せ!
2017年のジロ・デ・イタリアは、すでに第3ステージまで終了しました。しかし、例年とは違って今年はDAZNがライブ中継をしているため、スタートリストがなくて困っている方もいると思います。そこで、レース観戦時に手元にあると便利なスタートリストを配信しているサイトを探してみました。
印刷が簡単なPDF形式のスタートリスト
まずは、印刷して使用するスタートリストの紹介です。通常のWebサイトは、そのまま印刷すると中途半端な所で改ページされてしまうため、あまり見やすくありません。よって、PDF形式で配信されているスタートリストの方が使い勝手はよいと思われます。
ただし、PDF形式のスタートリストを配信しているサイトは少なく、私は以下の2つしか見つけられませんでした。もちろん、日本語ではなく英語表記です。とはいえ、これでも十分にスタートリストとして活用できます。手元に置いておくと快適にレースを観戦できますよ。
続きを読むジロ 2017のスタートリスト発表、DAZNは日本語解説あり!?
ジロ・デ・イタリア 2017のスタートリスト
5月5日(金)から開幕するジロ・デ・イタリア 2017のスタートリストが発表されました。詳細はcyclowiredのWebサイトで確認できます。
先日、練習中の事故で他界したミケーレ・スカルポーニが付ける予定であったゼッケン21番はそのまま欠番となり、アスタナは他チームより1人少ない8人態勢で挑みます。
簡単に、総合系(マリアローザ)の有力選手を紹介しておきましょう。
・ニバリ(バーレーン)
・ポッツォヴィーヴォ(AG2R)
・ヴァンガーデレン(BMC)
・ローラン(キャノンデール)?
・ティボ・ピノ(FDJ)
・キンタナ(コロンビア)
・アダム・イェーツ(オリカ)
・ネイサン・ハース(ディメンションデータ)
・ザッカリン(カチューシャ)
・クライスヴァイク(ロットNL)
・ランダ(スカイ)
・トム・デュムラン(サンウェブ)
・モレマ(トレック)
・ルイ・コスタ(UAE)
ジロ・デ・イタリア 2017とJSPORTS、そしてDAZN
ジロ・デ・イタリア 2017のライブ中継はないに等しい!?
2017年も春のクラシック(ワンデーレース)が終わり、いよいよ5月5日からジロ・デ・イタリアが開幕します。例年どおりならJ SPORTSでライブ中継を楽しめるのですが、今年はジロの放送予定はありません。
自転車ファンの方はすでに知っていると思いますが、今年からDAZN(ダゾーン)が放映権を獲得しているレースがいくつかあり、3大グランツールの一つである「ジロ・デ・イタリア 2017」もDAZNが中継する予定です。といっても、あくまで予定なので、実際に放送するかは知りません・・・。ロンド ファン フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)でやらかした実績もありますし(笑)
何はともあれ、個人的にはとっても悲しい状況です。「どうしてもジロを観たい!」となれば、DAZN(ダゾーン)に加入するしか手がありません。でも、仮に加入したとしても、たぶん現地放送(国際映像)を流しているだけで、日本語の実況・解説はないと思われます。
(5/5追記)ジロ・デ・イタリアのライブ放送では、DAZNも日本語の実況・解説を付けるようです。詳しくはこちらの記事を参照してください。
DAZNに加入すべきか? いや、辞めておこう!
前述したように、DAZNに加入すればジロの生中継を観ることも不可能ではありません。しかし、「3時間以上の放送を現地音声のみで流されても・・・」というのが正直な感想。これではレースに没入できませんし、そんなに楽しそうじゃない。
以前は「5月だけDAZNに加入しようかな」と考えていましたが、今後のことを考えて、加入は見送ることにしました。「今年だけ我慢すれば済む話」となることを願って。
DAZNは、ネット配信でスポーツ中継を放送している会社。Jリーグ(サッカー)の中継でも話題を集めていますし、月額1750円で様々なジャンルのスポーツ中継を楽しめます。「ドコモ」や「ひかりTV」のユーザー向けに割引価格も用意されています。
料金だけを見ればJ SPORTSより割安感はありますが、サイクルロードレースに限って言えば、「放映権を獲得して、それを垂れ流しているだけ」。こういう姿勢には、あまり賛同できません。そもそも、サイクルロードレースを観るのに、J SPORTSにも、DAZNにも加入しなければならない、という状況を喜ぶ人は少ないはず。
こういった状況の中、「それでも、ジロは観ておきたい」と思ってDAZNに加入してしまうと、相手の思う壺になるかもしれません。放送権さえ獲得すれば、加入者が増えて利益が上がる、となれば来年以降もジロを含めた主要レースの放映権をDAZNが獲得するかもしれません。
DAZNの運営会社はネット系の企業だけあって、ユーザーの分析をちゃんと行っているはず。個々の会員が「どの競技、どの試合を見るためにDAZNに加入したのか?」といったデータをしっかり集計して「ドライに経営を進めていくのでは?」と個人的には思っています。
となれば、サイクルロードレースにおいては、2017年のDAZNは散々な結果に終わって欲しいと思います。「せっかく高い金を払ってジロの放映権を獲得したのに、たいして加入者が増えなかった」という結果になってくれれば、来年以降、DAZNはロードレースの放映権に興味を示さなくなるでしょう。そして、「サイクルロードレース観るならJ SPORTS」の時代に逆戻りしてくれる可能性が高くなると思います。
ということで、今年のジロはライブ中継を諦めて、ネットニュースで結果だけを楽しむことに決めました。ダイジェスト映像くらいなら、海外のスポーツサイトで見つけられると思いますし。
もちろん、これは個人的な意見なのでDAZNで見たい方はご自由に。「Jリーグも、サイクルロードレースも観たい。外国語放送でも十分に楽しめます」という方には好都合な話だと思いますし。
(5/5追記)ジロ・デ・イタリアのライブ放送では、DAZNも日本語の実況・解説を付けるようです。詳しくはこちらの記事を参照してください。
さいごに・・・
最後になりましたが、スカルポーニのご冥福をお祈りします。実績と実力があり、さらにアグレッシブな走りでレースを盛り上げてくれる存在だったので、今年もその雄姿をジロで見たかった(本当は大人の事情で観れないけれど・・・)。
個人的には、ジロといえば、ガルゼッリとスカルポーニの活躍が楽しみでした。ディルーカやリッコも好きだったけど、色々と問題がありましたからね。4人とも、今後、ジロに出場することはありません。時代は変わりますね。
あと、もしも今年のジロで、別府、新城のどちらかがステージ優勝したとしたら、放映権うんぬんの問題を恨む人がどれくらいいるのだろう? まだ出場するかどうかも分からないし、「優勝して欲しい」とは思うの確かなんだけど、なんか複雑だな。
CICLISSIMO (チクリッシモ) No.53 2017年 04月号 [雑誌] |
2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャート(21-30位)
引き続き、2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャートを紹介します。今回は30~21位にランクインした曲を紹介します。なお、前回の記事と同様に、このランキングはacharts.coというサイトが発表している年間シングルランキングをもとにしています。
2016年、30~21位の年間ヒットチャート
21位 Mike Posner - I Took A Pill In Ibiza
22位 DJ Snake - Let Me Love You ft. Justin Bieber
23位 DNCE - Cake By The Ocean
24位 Coldplay - Adventure Of A Lifetime
25位 Adele - Hello
26位 Zara Larsson - Lush Life
27位 Kungs vs Cookin’ on 3 Burners - This Girl
28位 Imany - Don't Be So Shy (filatov & Karas Remix)
29位 Juan Magan - Baila Conmigo ft. Luciana
30位 Ricky Martin - Vente Pa' Ca ft. Maluma
これらの曲のうち、スペイン語で歌われている曲は30位と29位にランクインした2曲だけです。Ricky MartinとJuan Maganは、いずれもスペイン語圏(ラテン音楽)では有名なアーティストです。それでは、この2曲のPVを紹介していきましょう。
続きを読む2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャート(31-40位)
前回の記事に引き続き、2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャートを紹介します。スペイン語の音楽を楽しむときの参考にしてください。今回は、年間チャートの40~31位にランクインした曲です。ランクインした曲のアーティスト名と曲名は以下のとおり。
ちなみに、このランキングはacharts.coというサイトが発表している年間シングルランキングをもとにしています。
2016年、40~31位の年間ヒットチャート
31位 Meghan Trainor - No
32位 Rihanna - Work ft. Drake
33位 Dasoul - Vuela Corazón
34位 The Chainsmokers - Don't Let Me Down ft. Daya
35位 Jonas Blue - Fast Car ft. Dakota
36位 Jain - Come
37位 Sia - The Greatest ft. Kendrick Lamar
38位 Gente de Zona - La Gozadera ft. Marc Anthony
39位 Jonas Blue - Perfect Strangers ft. JP Cooper
40位 Manuel Carrasco - Uno X Uno
これらの曲のうち、スペイン語で歌われている曲は赤字で示した3曲のみ。他の曲は英語で歌われている、いわゆる「世界中で売れている曲」となります。RihannaやSia、Jonas Blueのように、日本でもお馴染みのアーティストが数多く登場しています。
続きを読むハイブリッドになったヴィッツ(Vitz)の新CM、メイキング風の作りが面白い
今回、紹介するのはトヨタのコンパクトカー、ヴィッツ(Vitz)の新CM。燃費34.4km/Lを実現するハイブリットモデルがラインナップされた新しいヴィッツを告知するCMですが、なかなかユニークな作品に仕上がっています。
車のCMというと、お洒落で洗練されていて、なぜか街中をカーチェイスのように走り抜ける作品が多いのですが、今回のヴィッツ(Vitz)のCMは少し違います。CMの制作現場を見せることで、ユーモアのある作品に仕上がっています。まずは、Web用のCM動画を視聴してみてください。
※CM動画の公開は終了しました。
Webで流れるCMの特徴は、必ずしも15秒という枠に納めなくても構わないこと。このため、全体で2~3分ほどあるCMも珍しくありません。今回のヴィッツ(Vitz)のCMは、トータル4分53秒もあります。ただし、これだけ長い時間のCMになると、何らかの工夫をしないと最後まで見てもらえません。でないと、数秒ほど再生した後に「スキップ」されてしまいます。
今回のヴィッツ(Vitz)のCMも「街中をカッコよく車が走り抜けていく映像」となるはずだったのですが・・・、プロデューサーの無理難題な指摘に翻弄され、結果として変な方向性のCMになってしまいます。自動車メーカーが自ら「誰もが疑問に感じていること」を題材にしているのがユニークな点といえるでしょう。
このようにストーリー性のある長尺CMを公開できるのもWeb CMならではの魅力。トヨタというと少し堅いイメージもありますが、今回の作品は交換が持てる、なかなか見ごたえのあるCMでした。
ちなみに、この作品は広島弁ver.も用意されています。いっそのこと、役者も日本人にしてもしまえば良かったのに。
※CM動画の公開は終了しました。
時間に余裕がある方は、広島弁ver.も楽しんでみてください。
2016年、スペイン語圏の年間ヒットチャート(41-50位)
2017年も1ヵ月が過ぎ、はや2月に入ってしまいました。そこで、acharts.coというサイトが発表している年間シングルランキングをもとに、2016年のスペイン語圏のヒット曲を振り返ってみたいとます。「スペイン語圏の曲をもっと知りたい」という方は、以下に紹介しているPV(プロモーションビデオ)を視聴してみるとよいでしょう。
2016年 50~41位の年間ヒットチャート
今回は、年間チャートの50~41位にランクインした曲を紹介します。
41位 J Balvin - Safari ft. Pharrell Williams, BIA, Sky
42位 LP - Lost On You
43位 David Guetta - Bang My Head ft. Sia & Fetty Wap
44位 Melendi - Desde Que Estamos Juntos
45位 Gente de Zona - Traidora ft. Marc Anthony
46位 Freischwimmer - California Dreamin
47位 Chino y Nacho - Andas En Mi Cabeza ft. Daddy Yankee
48位 twenty one pilots - Stressed Out
49位 Sebastián Yatra - Traicionera
50位 David Bisbal - Antes Que No
これらのうち、スペイン語で歌われている曲は赤字で示した6曲となります。順番に紹介していきましょう。
続きを読む日産リーフ(LEAF)、月額2000円で走り放題ってどういうこと?
今回、紹介するのは、日産リーフ(LEAF)の「旅ホーダイ」というサービスを紹介するCM。月額2,000円で電気自動車リーフを好きなだけ乗れるという画期的なサービスですが、これは一体どういうことなのでしょうか? まずは、YouTubeに公開されているCMを視聴してみてください。
※CM動画の公開は終了しました。
月額2,000円で日本全国の充電器が使い放題!
このCMは、日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2)の「使いホーダイプラン」を紹介するCM。このサービスに加入すると、全国に5,600基以上ある急速充電器を何回でも、好きなだけ、無料で使用できるようになります。ご存知のように、日産リーフ(LEAF)は100%電気だけで走る電気自動車。ガソリンを給油するのではなく、バッテリーに電気を充電することで動力源を補充する自動車となります。
日産リーフのオーナになり、このサービスに加入すると、月額2,000円で好きなだけ車に乗ることができます。2,000円という金額は、ガソリンに換算すると20リットルにも満たない金額。たったこれだけで走り放題となれば、燃料代をかなり節約できる計算になりますね。とっても魅力的なサービスに見えますが、果たして本当にそんなことが可能なのでしょうか? 気になったので少し調べてみました。
急速充電器の設置は意外と進んでいる!?
電気自動車を利用するにあたって最も気になるのは、「どこで充電できるか?」という問題。ガソリンスタンドのように、「ちょっと走れば見つかるだろう」という感覚で運転する訳にはいきません。バッテーリー残量に注意しながら、ある程度は計画的に補給(充電)を行わなければいけません。
各地に設置されている充電スタンドは、日産が提供するWebサービスで検索できます。たとえば、東京中心部にある充電スタンドを調べてみると、以下の図のような結果が表示されました。
意外と充実していますね。街乗りで利用するだけなら、「充電スタンドが見つからなくて立ち往生した」というトラブルに見舞われるケースは滅多にないと思われます。ただし、これらの充電スタンドをすべて月額2,000円で利用できる訳ではありません。「使いホーダイプラン」に対応する充電スタンドに限定して検索すると、その結果は以下の図のようになります。
都心部の間隔は少しまばらになりますが、それでも「充電スタンドが見つからなくて困る」というほどではありません。あらかじめ充電スタンドがある場所を把握しておけば、月額2,000円で乗り放題を実現することも十分に可能なレベルです。現在のガソリン代と比較すれば、やはり相当に魅力的なサービスといえるでしょう。
最大の問題は充電に要する時間
充電スタンドが見つかっても、すべての問題がクリアーになる訳ではありません。というのも、電気自動車の充電はそれなりの時間を要するからです。ガソリン給油のように2~3分で完了とはいきません。
日産のWebサイトによると、「約30分で80%まで充電可能」と紹介されています。ただし、これはあくまで一例であり、急速充電器の仕様、現在のバッテリー残量、気温などに応じて充電に要する時間は変化します。
一般的には、バッテリー残量が少ない状態から70~80%くらいまで充電するのが最も時間効率がよいと言われています。それ以降は時間効率がどんどん悪くなり、フル充電に達するまでに何時間もの時間を要します。このあたりの理屈は「スマホを充電する場合」と基本的に同じ。ある程度の容量までは短時間で充電できるが、それ以降はなかなか進まない…、というイメージになります。
このような仕様のため、街中にある充電スタンドで100%までフル充電するケースは滅多にありません。そもそも街中にある充電スタンドは30分程度で自動的に充電終了となるように設定されているため、100%の状態まで充電できないケースが大半を占めます。現実的には、時間が許す限り充電量を増やしておくという使い方が中心になります。
時間を有効に使う「ながら充電」は可能か?
ここまでの話をまとめると、
- 充電スタンドの設置は意外と進んでいる
- 「使いホーダイプラン」対応の充電スタンドなら月額2,000円で使い放題
- 充電に要する時間は30分程度。ただし、フル充電まではいかない
というのが、このサービスのポイントとなります。ここで最大のネックとなるのは、やはり「充電が終わるまで何十分も待たなければいけないこと」でしょう。買い物や休憩の時間を有効活用できればよいのですが、そんなに都合よく充電スタンドが見つかるとは限りません。
時間を無駄にすることなく充電できる場所としては、高速道路のPA、カー用品店、コンビニ、ホームセンターなどが挙げられますが、こういった場所に必ずしも充電スタンドが設置されているとは限りません。むしろ、充電スタンドがある店舗のほうが稀有な存在です。さらに、定休日や営業時間外は充電スタンドを利用できない店舗が多いため、「深夜は利用できないかも……」という事態を想定しておく必要があります。
日産が提供している地図を見ると「使いホーダイプラン」で利用できる充電スタンドは結構あるように見えますが、その多くは日産のディーラーです。よって、買い物をしながら時間を有効活用とはなりません。ディーラーに展示されている新車や中古車を見ながら時間をつぶす方法もありますが、それにも限度があります。結局のところ、「読書やゲームをしながら充電が終わるのを待つ」というのが現実的な使い方になるでしょう。つまり、貴重な時間を充電に拘束されてしまうことになります。
そのほか、充電スタンドに先客がいる場合も考慮しておかなければいけません。この場合「先客の充電」が終わってから「自分の充電」を開始することになるため、充電だけで1時間以上の時間を要する可能性があります。
電気自動車は自宅で充電するのが基本
このような状況のため、電気自動車のオーナーは自宅で充電を済ませておくという使い方をする人が多いようです。この場合、充電に要する時間は気になりません。夜に充電を開始しておけば、翌朝にはフル充電の状態で車を走らせることが可能です。
もちろん、自宅で充電したときの電気代は自分持ちです。「2,000円で乗り放題」といっても自宅の電気代まで負担してくれるサービスではありません。よって、実質的なランニングコストは、「使いホーダイプラン」(2,000円)+「自宅での充電代」となり、自宅での充電量に応じて2,000円よりも高くなります。
とはいえ、フル充電までに要する電気代は300円程度と言われているので、ガソリン代と比較すれば格安であることに変わりはありません。走行距離にもよりますが、毎月の燃料代(電気代)を1万円以上、年間で10万円以上節約できるケースも少なくありません。ランニングコストの面から考えると、やはり電気自動車はオトクなのです。
ただし、よくよく考えてみると、「使いホーダイプランは本当に必要なのか?」という疑問も生じます。前述したように、充電スタンドの利用は「時間を拘束される」という欠点があります。よって、基本は自宅で充電し、タイミングがあえば街中でも充電する、というのが一般的な使い方になると思われます。
状況によっては、街中で充電スタンドを利用する機会が月に1~2回程度しかないかもしれません。これでは月額2,000円と言われても、あまりオトク感はありません。むしろ「使いホーダイプラン」には加入せずに、そのつど料金を支払って充電スタンドを利用した方が安く済むかもしれません。
自宅で充電できるのは一戸建て住宅のみ
自宅での充電についても全く問題がない訳ではありません。基本的に自宅で充電を行うには、専用コンセントの設置やブレーカ容量を確保するための電気工事が必要になります。日産自動車のWebサイトによると、この工事代は9万5,000円前後(※)で、2日間で完了できるとのこと。約10万円の出費になりますが、その後のランニングコストを考えれば十分に元は取れるでしょう。
※各自の状況に応じて工事代金は変動します。
ただし、マンションに住んでいる場合や月極駐車場を利用している場合は、「そもそも電気工事を施工できない」ことに注意しなければいけません。絶対に不可能とは言いませんが、マンションの管理組合や駐車場のオーナーに設置許可を申請する必要があり、さらには工事費用を誰が負担するのか?、毎月の電気代をどのように支払うのか?といった問題を解決しなければいけません。個人レベルでは敷居が高く、現実的な話とはなりません。よって、電気自動車を快適に利用できるのは、戸建住宅に住んでいて、目の前に駐車場がある方が中心になると思われます。
自宅での充電が不可能な場合は、街中の充電スタンドに頼るしか手段がありません。まさに「月額2,000円で乗り放題」という状況になりますが、車を快適に利用できるかは周囲の環境次第。よく行く場所に都合よく充電スタンドが設置されているのなら、検討してみる価値はあると思います。そうでない場合は、選択肢に挙げることすらできません。
充電スタンドのさらなる充実に期待
次世代の自動車として電気自動車は魅力的な選択肢の一つですが、充電スタンドのさらなる普及が課題であることに変わりはありません。日本の住環境を考えれば、「自宅充電は不可」という方も多いはず。ガソリン車も自宅では給油できませんが、ガソリンスタンドが充実しているので問題はありません。
さらに、「充電に時間を要すること」が最大の課題といえます。10分程度で充電できるようになれば爆発的な普及も考えられますが、技術的に相当難しいはず。個人的には、各信号の停止線の手前50mくらいに渡って道路に充電設備が埋設されており、赤信号を待っている間に車の床面から充電できれば凄く便利になると思います。たぶん実現は不可能でしょうけれど(笑)。
そのほか、バッテリーの耐久性など色々と問題はあるようですが、電気自動車という選択肢も十分にアリだと思える内容でした。幸いにも自宅は目の前に駐車場があるので自宅充電も可能。これまでは「電気自動車なんて…」と思っていましたが、詳しく調べてみると「もっと注目してもいいのかも!?」と思える内容でした。