サガンの失格処分を空撮映像で検証、ツール・ド・フランス(ステージ4)

昨日のツール・ド・フランス(ステージ4)のゴール前スプリントで、カヴェンディッシュが落車負傷し、サガンが失格処分となりました。「ペナルティが重すぎる」という意見も多いようですが、まずは、Le Tour De France(公式)が公開している空撮映像で状況を再確認してみましょう。

 

ゴール前スプリントの空撮映像

オフィシャルが公開している空撮映像はYouTubeで誰でも視聴できます。問題の接触シーンは、街路樹の陰で2人の姿が一瞬見えなくなった直後に起こっています(約7秒付近)。

 

動きが速くて確認しずらい場合は、右下にある「設定」(歯車のアイコン)をクリックし、「速度」の項目を変更すると、スロー再生で動画を視聴できます。

肝心の「肘打ちを食らわしているか?」ですが、動画を見てもよくわかりません。当たっているようにも見えるし、ギリギリ当たっていないようにも見える。

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(c)Le Tour De France

 

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(c)Le Tour De France

サガンの肘が出ていることは確かなのですが、カヴェンディッシュを弾き飛ばそうとして肘を出したのかは、本人しか知る余地がありません。そこで、それぞれの立場から映像を検証してみました。

 

カヴェンディッシュ目線で見た場合

サガンの右側に並ぼうとしたときは、狭いながらも、まだ少しスペースがあったように見えます(YouTube映像の5秒付近)。そこに飛び込んで行ったところ、サガンが右側に斜行してスペースが狭くなり、さらに肘が飛んできた、という状況です。

本当に肘が当たっているかは確認できません。しかし、仮に当たっていなかったとしても、顔の目の前に飛び出してきた肘を避けようとしてバランスをくずし、落車した可能性は十分にあり得ます。よって、肘が「当たった」or「当たっていない」は大きな問題ではない気がします。

なお、接触の直前に、カヴェンディッシュがサガンの方に体を寄せているようにも見えますが、街路樹の陰に隠れているため映像からは確認できません。

 

サガンの目線で見た場合

続いては、サガンの目線で見た場合。カヴェンディッシュと接触するまでは、グライペルブアニデマールに前方を塞がれ、進路が見つからない状況です(映像の4~5秒くらい)。その後、デマールが左方向に走り始めたため、右側にスペースが生まれ、そのスペースに活路を見出そうとした、という感じにも見えます。

問題は「なぜ肘を出したのか?」。これついては色々な見方ができます。「悪意のある」→「悪意はない」の順に書くと、

  1. 右側に猛スピードでカヴェンディッシュが並んできたため、自分のスペースを確保しようとして
  2. 右側からカヴェンディッシュが体当たりしてきたため、咄嗟にバランスを立て直そうとして(カヴェが体当たりしてきたかは映像から確認できませんが…)
  3. 単に進路を右側に変更しようとして

となるように思われます。

1.の場合は、ある程度、責められても仕方がないかもしれません。でもスプリント中には、しばし見かける光景ともいえます。

2.の場合は、「反射的にやってしまった」ことになります。悪いと言えば、悪いのかもしれません。

3.の場合は、前傾姿勢で「左に傾いた状態」から右方向に進路を変えようとすると、自然と右肘が出てしまうケースもあるような気がします。この場合、それほど悪意があるとは言えません。サガンの左斜め前を走っていたブアニも、「デマールの右側に進路を変えよう」として右肘が少し外に出ています(YouTube映像の7秒付近)。サガンほどではありませんが・・・。

レース後のインタビューによると、サガンはカヴェンディッシュのもとをすぐに訪ねたようで、さほど険悪なムードには見えません(詳細はこちらの記事を参照)。でも、ツールの楽しみが一つ、いやサガンとカヴェの2人分、減ってしまったのは確かです。

 

ツール・ド・フランス 2017のスタートリスト問題と小ネタ情報

ツール・ド・フランスをイメージした自転車

今日から、いよいよ2017年ツール・ド・フランスが始まります。ツール・ド・フランスのレース観戦に欠かせないスタートリストですが、「もう少し見やすいスタートリストはないのだろうか?」と探していたら、色々と面白そうな小ネタを見つけたので紹介していきます。

なかなか見つからない「理想のスタートリスト」

サイクルロードレースのスタートリストといえば、J SPORTSが配布しているスタートリスト(PDF)を活用している人が多いと思います。選手名が日本語(カタカナ)で表記されているのは良いのですが、英語表記でもいいから「もっと見やすいスタートリストが欲しい」という思いもあり、ネットで探してみることにしました。

特に注目したのは、「誰がチャンピオンジャージを着ているか?」という問題。というのも、多くの国がツール直前にナショナル選手権を開催するため、ツールの時点ではチャンピオンジャージ着用者がガラッと変わってしまうからです。この情報がスタートリストに載っていたら便利だろうな…、というのがスタートリスト探索のきっかけです。

「チャンピオンは選手名を赤色にする」などの工夫があるだけで、レース中にゼッケン番号が見えなくても、すぐに誰なのかを確認できる場合が多くなります。そのほか、チームジャージのアイコン画像、新人賞対象を見分けるための年齢出身国過去のツールの成績(総合XX位、ステージXX勝など)なんかの情報も掲載されていると理想的です。

 

このような経緯から「見やすいスタートリスト」を探してみたのですが、意外と見つかりません…。ツール・ド・フランスは世界最大の自転車レース。だから、「色々なデザインのスタートリストが見つかるだろう」と思ったのですが、どれもゼッケン番号と選手名を並べただけの単純なスタートリストしかなく、あまり見やすくありません。

あえて言うなら、procyclingstats.comに掲載されていたスタートリストが使いやすいかもしれません。

▼procyclingstats.comのスタートリストhttp://www.procyclingstats.com/race/Tour_de_France_2017_Startlist

選手名がリンクになっているため、過去の成績などを簡単に参照できます。印刷用ではなく、タブレットに表示しながらレース観戦する場合に最適です。スマホでも閲覧できますが、スマホ用サイトは用意されていないため、少し操作しにくいのが難点です。

 

となれば、「自分で作って配布するのもアリ?」と思いましたが、チームジャージのアイコンは著作物になると思うので勝手に使用できなさそうです。アイコンなしでは、見やすいスタートリストにはなりません。

また、選手名のカタカナ表記をどうするかも悩むところ。たとえば、J SPORTSとcyclowiredで表記が異なる選手もいますし、極端な話、NHKのカンセララ(カンチェラーラ)のような例もあります。どこを基準に選手名を表記すればよいのか、それ以前に「選手名のカタカナ表記」にも著作権があるのか?(こちらは、さすがに大丈夫そうな気がしますが…)といったことを考えると面倒になり辞めてしまいました。

誰か、「見やすいスタートリスト」の所在を知っていれば教えてください。

 

ツール・ド・フランス公式サイトのトップページは…

そんなこんなでツール・ド・フランスについて調べていくうちに、色々と面白い小ネタを見つけたので紹介します。

まずは、ツール・ド・フランスの公式サイト(http://www.letour.fr/)。このWebサイトを日本国内から見ると、以下のようなトップページが表示されます。

ツール・ド・フランスの公式サイト

なんと、ツールの公式サイトにJ SPORTSのロゴが大々的に表示されています。その内容は「日本語の情報はJ SPORTSで見てください」というもの。去年までは、こんな表示はなかったはず。もしかすると、J SPORTSが頑張ってツールの主催者(ASO)に売り込んだのかもしれません。どのような経緯でこうなったのか真相は知りませんが、ライバル(DAZN)の登場によりJ SPORTSも少し焦っているのかもしれませんね。

 

ツール・ド・フランスのゲームが意外と活用できるかも!?

続いては、ツール・ド・フランスのゲーム情報です。昔から自転車レースのゲームがあることは知っていましたが、PS4用のゲームとして「Le Tour de France 2017」というソフトが発売されているようです。ただし、PS4用といってもEU版向けなので、日本版のPS4でも動作するかは不明です。

概要を紹介する動画がYouTubeにアップされているので、気になる方は視聴してみてください。

 

どのように遊ぶゲームなのかはよく分かりません。でも、リアルな映像を観ているだけでも楽しめます。しかも、2017年の各ステージが忠実に再現されているようなので、ゴール前のラスト1kmがどのようなコースになっているのか、事前に確認したい場合に使えると思います。「Google Mapのストリートビューで確認する」という話もよく聞きますが、ゲームの場合は臨場感のある動画になっているので、より実用的かもしれません。

そのほか、実際にゲームを遊んでみた人の動画もYouTubeにアップされています。以下は、第1ステージから第5ステージまでプレイした人のダイジェスト動画。コースが忠実に再現されているのなら、かなり参考になると思われます。

 

ちなみに、この人がゲームをプレイした結果では、各ステージの優勝者は以下のようになっていました。

第1ステージ(ITT)・・・トム・デュムラン(※)
第2ステージ(平坦)・・・ヴィヴィアーニ(※)
第3ステージ(丘陵)・・・ニバリ(※)
第4ステージ(平坦)・・・ヴィヴィアーニ(※)
第5ステージ(山岳)・・・フルーム
(※)実際のツール・ド・フランス 2017には出場していません。

 第5ステージ終了時のマイヨジョーヌ(総合リーダー)はクリス・フルーム。それにしても「ヴィヴィアーニってこんなに強かったっけ?」という気がします。というより、フルーム以外は誰も実際のツールに出場していません(笑)。あくまでゲームとして考えてください。

でも、コースの雰囲気、特にゴール前の様子は参考になる気がします。実際にレース中継が始まったら、「どれくらいに忠実に再現されているか?」を確認してみたいと思います。ということで、ひとつ楽しみが増えました。

 

 

(7/2追記)
第1ステージのレース映像で確認してみたところ、コース周辺の景色は再現されていないようです。実際のコースでは、ゴール直前のコース左側が街路樹になっていました。一方、ゲーム映像では建物になっています。よって、景色はあてにならなさそうです。少し残念・・・。でも、コースの状況(左折・右折、勾配など)は参考になると思います。

 

キリン一番搾りのCMでブーム再来?「水うちわ」の魅力と作り方、使い方

夏の風物詩、金魚

今回紹介するのは、キリンビール「一番搾り」の新CM。櫻井翔さんとバナナマンの2人が縁側で涼をとりながらビールを楽しむCMです。「水うちわ」という少し耳慣れないアイテムが登場するのが見どころ。数年前にも少し話題を集めた「水うちわ」ですが、これを機に再び注目されるかもしれません。

 

まずは、CM動画で「水うちわ」の使い方を確認してみてください。

※動画の公開は終了しました。

 

「水うちわ」とは?

透明感があり、見た目も涼しげな「水うちわ」。CM動画にもあるように、水につけて扇ぐことにより、涼しい風を運んでくれる夏のアイテムです。水滴が飛んできて涼しく感じるのではなく、扇いだときに水が蒸発して気化熱を奪うことにより涼しい空気が届く、という仕組みです。

「水うちわ」は岐阜県(美濃)の伝統工芸品で、別名「岐阜うちわ」とも呼ばれています。高級和紙である雁皮紙(がんぴし)を使用し、美しいデザインが施された一品は、実用品というより美術品という雰囲気がします。それだけに価格も高めで、7,000円~1万円以上のラインナップになっています。

 

 

自宅でも作れる「水うちわ」

購入するとなると、高くてなかなか手が出しづらい「水うちわ」ですが、簡易的なモノなら自作することも不可能ではありません。

必要な材料は以下のとおり。

 ・うちわのフレーム(100均などで買えます)
 ・雁皮紙(もしくは薄い和紙)
 ・糊、接着剤(水に強いもの)
 ・ニス(天然、防水性のもの)

 

作り方は、だいたい以下のような手順になります。

(1)型取り
雁皮紙(和紙)の上に「うちわのフレーム」を置き、フレームの外枠になぞって鉛筆などで線を引きます。この線は、絵付けを行う際の目安となります。なお、絵付けをせずに和紙の模様をそのまま生かす場合は、この作業を行わずに手順(3)へ進みます。

(2)絵付け
先ほど引いた線を目安にして、雁皮紙(和紙)に好きな絵を描いていきます。ただし、「うちわ」を水につけて使用するため、通常の絵の具ではなく、水に強いアクリル絵の具を使うのが基本です。そのほか、耐水性のあるクレヨンなどを使うのも面白いと思います。

(3)貼り付け、切り抜き
絵付けを終えた雁皮紙(和紙)をよく乾かしてからフレームに貼り付けます。和紙の模様をそのまま活かす場合は、この時点で位置を調整するようにしてください。その後、「うちわのフレーム」に沿って雁皮紙(和紙)を切り抜きます。

(4)ニス塗り
最後に、両面にニスを塗り、防水処理を施します。

 

以上が、「水うちわ」の基本的な作り方です。気になる方は試してみてください。子供の夏休みの工作にも最適かもしれません。

本物のような気品はありませんが、自作の「水うちわ」でも十分に雰囲気を楽しめると思います。ちなみに、本物の「水うちわ」は、長い時間、水につけておくとニスが変色してしまうケースもあるようです。インテリアとしても使える伝統工芸品だけに、変色などの劣化は避けたいもの。そういった意味でも、自作の「水うちわ」のほうが気楽に使用できると思います。

あとは「一番搾り」のCMのように縁側があれば最高なのですが、これは簡単には作れません・・・。

 

日ハム、中田翔と杉谷拳士が出演するTxT(ティーバイティー)のCM

自動車

今回、紹介するのは日本ハム ファイターズ中田翔杉谷拳士が出演するCM。プロ野球選手が登場するCMはそれなりにありますが、こちらは北海道限定で流れているCMのため、観たことがない人も多いかもしれません。でもYouTubeなら誰でも観れます。

 

最新作はアメリカ横断ウルトラクイズ風のCM

2017年6月19日にYouTubeに公開された最新作は、中田翔と杉谷拳士がクイズ対決を行うCM。アメリカ横断ウルトラクイズを意識した作りになっています。まずは、CMを視聴してみてください。

 

CM自体は、特にどうこういうものではありませんが、その後に流れるメイキング映像で、ちょっとしたネタばらしが披露されています。でも、CM撮影は意図したとおりに進みません。本当は、どういう構成になる予定だったのだろう? 少し気になります。

 

TxT(ティーバイティー)って何の会社

CMを観ればわかるように、ティーバイティーは中古車の買い取りサービスを行っている会社。いちおう日本全国に展開しているようですが、CMのTV放送は北海道だけ。たぶん、北海道を中心に活動しているのでしょうが、私はよく知りません。
キャラの立っている2人が出演しているので、野球ファンでなくても楽しめるのではないでしょうか。

 

こんなCMもあるよ

中田翔&杉谷拳士のコンビが出演するティーバイティーのCMは、このほかにも何本か作成されています。いくつか紹介しておきましょう。

まずは、熱血指導「セリフ忘れた」篇

 

セリフを忘れた杉谷拳士、本当の何と言う予定だったのでしょう? もともとの台本が気になりますが、そのままOKになっているので、答えはわかりません。中田翔の蹴りも彼らしくて、いい味出してます。でも、こういうユルい感じのCMはなんか好感が持てます。

続いては、中田と杉谷が「たたいて・かぶって・ジャンケンポン」の対決を行う「叩いてかぶってT×T 中田勝利」篇

 

中田の反応がとにかく速い。そして、あのスイングをくらったら、いくらオモチャのハンマーとはいえ、かなり痛そう・・・。

以上、北海道以外では観られないCMの紹介でした。

 

ハンマーシリーズのスタートリストと詳しいルール

ハンマーシリーズ

2017年6月2日(金)から開催されるハンマーシリーズは、これまでのロードレースとは大きく異なる、全く新しい概念の自転車競技です。その最大の特徴は、個人戦ではなくチーム戦であること。従来のロードレースも、ある意味、チーム戦といえますが、表彰されるのはあくまで個人(選手)です。一方、ハンマーシリーズでは「チーム」が表彰の対象になります。

これまでにない新しい自転車競技だけに、どのようなレース展開になるのか気になりますが、レースを十分に楽しむためには詳しいルールを知っておかなければいけません。そこで、ハンマーシリーズの概要ルールを簡単にまとめてみました。

 

チーム構成

まずは、ハンマーシリーズに出場するチームのチーム構成について紹介します。その概要は以下のとおり。

 ・各チーム7人まで選手を登録できる
 ・各ステージに出場できる選手は5人

基本的に1チーム5人でレースに出場しますが、最大7人まで選手を登録できるのが従来のレースと異なる点。つまり、各ステージに出場する選手を、7人の中から5人選抜して入れ替えることができるのです。 

 ・クライマー、パンチャーはDay 1
 ・スプリンターはDay 2
 ・TTスペシャリストはDay 3

という具合に、得意分野に合わせて選手を入れ替えるのが基本戦略になると思われます。もちろん、最大7人の中から5人選ぶというルールのため、全員を入れ替える訳にはいきません。山でも平坦でも活躍できる万能タイプの選手も鍵となるでしょう。要は、3日間とも出場できる選手がそれなりに必要ということです。

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネと日程が重なるため、有力選手が多く集まるレースにはなりませんが、各チームが「どのような構成で挑むのか?」も見所の一つになります。


続いては、各ステージの概要ルールを紹介していきます。

 

Day 1  The Hammer Climb

1日目のThe Hammer Climbは、登りが得意なクライマー、パンチャーが活躍するステージ。その概要、ルールは以下のようになっています。

1周7kmのコースを11周
★各周回の登りは2か所
  Climb 1:900m、最大8.1%、高低差38m
  Climb 2:2,200m、最大8.5%、高低差105m
★スタート/ゴール地点は、Climb 2の山頂から約200m後方
それぞれの周回で先頭10人にポイントが加算される
 ※10位以内に複数の選手が入ったチームは、その合計ポイントがチームに加算される
3周目、7周目、11周目はポイント2倍
★最もポイントを稼いだチームがステージ優勝
 15秒のボーナスタイムを獲得できる)
★2位以降のチームも順位に応じたボーナスタイムを獲得できる(10位まで)

 

Day 2  The Hammer Sprint

2日目のThe Hammer Sprintは、スプリンターが活躍する平坦ステージ。12.4kmごとに計8回のスプリントが観られるのが最大の魅力といえるでしょう。その概要、ルールは以下のとおり。

1周12.4kmの平坦コースを8周
それぞれの周回で先頭10人にポイントが加算される
 ※10位以内に複数の選手が入ったチームは、その合計ポイントがチームに加算される
2周目、5周目、8周目はポイント2倍
★最もポイントを稼いだチームがステージ優勝
 (15秒のボーナスタイムを獲得できる)
★2位以降のチームも順位に応じたボーナスタイムを獲得できる(10位まで)

 

Day 3  The Hammer Chase

最終日のThe Hammer Chaseは、変則的なチームタイムトライアル。単純に考えればTTスペシャリストの多いチームが有利になりますが、Day 1とDay 2の成績も加味されるため、チームの総合力を問われるレースになります。このレースを制したチームが総合優勝になります。

1周14.9kmのコースを3周するチームタイムトライアル(TTT)
★各チーム5人構成で、4人目の選手がゴールラインを通過した時点で時計が止まる
★Day 1とDay 2の結果に応じて、1~8位と9~16位の2つのグループに分ける
★各チームは大会が規定した間隔で上位チームから順番にスタートする
★さらに、Day 1Day 2で稼いだボーナスタイムに応じてスタート時刻は前後する
他のチームの列車を「風よけ」として利用するのは禁止

 

このように、従来のサイクルロードレースとは異なるルールが沢山あります。Day 1とDay 2は毎周回ポイントがあるため、目まぐるしいレース展開が予想されます。そしてDay 3は、複数の列車が並走する、今までに見たことがないチームトライアルになると思われます。これは期待できそうですね。

 

誰が出場する? スタートリストも要確認

ハンマーシリーズに出場する選手のスタートリストは、以下のサイトで確認できます。

www.procyclingstats.com

各チームの出場選手は5~7人で、チームによって異なります。5人しか登録していないチームは、3日とも同じメンバーで戦うことになります。一方、6~7人の選手を登録しているチームは、ステージごとに選手の入れ替えが可能。最大枠となる7人の選手を登録しているチームほど「本気度が高い」といえるでしょう。

参考までに、気になる有力選手をピックアップしておきます。

 ダニエル・オス(BMC)
 サムエル・サンチェス(BMC)
 グライペル(ロット・ソウダル)
 ベタンクール(モビスター)
 カレブ・ユアン(オリカ)
 ガビリア(クイックステップ)
 ジルベール(クイックステップ)
 ボーム(ロットNL・ユンボ)
 ファン・エムデン(ロットNL・ユンボ)
 ヴィヴィアーニ(スカイ)
 トム・ドュムラン(サンウェブ)
 ニッツォーロ(トレック)
 グアルディーニ(UAE)


クリテリウム・ドゥ・ドーフィネの裏開催になるとはいえ、それなりに有力選手が出場します。ライブ中継は、いつものようにJ Sportsで。今から始まるのが楽しみですね。

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2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャート(11-20位)

2016年のスペイン・ヒット曲

続いては、2016年スペイン語圏の年間ヒットチャート11~20位を紹介します。なお、前回の記事と同様に、このランキングはacharts.coというサイトが発表している年間シングルランキングをもとにしています。

 

2016年、20~11位の年間ヒットチャート

11位 Coldplay - Hymn For The Weekend
12位 Joey Montana - Picky
13位 Charlie Puth - We Don't Talk Anymore ft. Selena Gomez
14位 Justin Bieber - Love Yourself
15位 Calvin Harris - This Is What You Came For ft. Rihanna

16位 Pablo López - Tu Enemigo ft. Juanes
17位 Nicky Jam - Hasta El Amanecer
18位 Drake - One Dance ft. Wizkid & Kyla
19位 Lukas Graham - 7 Years
20位 Justin Bieber - Sorry

これら10曲のうち、歌詞がスペインの曲は3曲。17位にランクインしたNicky Jam、そして16位にランクインしたPablo López、12位にランクインしたJoey Montanaがスペイン語で歌っているアーティストになります。

なお、これまでと同様に、各曲のPVは「サビの部分」だけを再生するように設定してあります。1曲丸ごと視聴したい方は「YouTube」のロゴをクリックし、YouTubeのサイトに移動してからPVを再生してください。

 

20~11位にランクインしたスペイン語の曲

まずは、17位にランクインしたNicky Jam(ニッキー・ジャム)のHasta El Amanecerという曲から。Nicky Jamは、プエルトリコ人の父とドミニカ人の母を持つ、アメリカ生まれのシンガー・ソングライター。10歳のときにプエルトリコへ移住し、わずか14歳でファーストアルバムをリリース。その後、現在に至るまで活動を続けているベテランのレゲトン・ミュージシャンです。この曲のほかにもEl Perdónという代表曲があり、こちらはBillboardミュージックアワード(2017年)のトップ・ラテン・ソング賞を獲得しています。

 

 

続いては、Pablo López(パブロ・ロペス)のTu Enemigoという曲。フューチャリングとしてJuanesが参加しています。Pablo Lópezは、2013年にファーストアルバムをリリースしたスペイン出身の歌手。2014年には、ラテン・グラミー賞新人賞にノミネートされました。今後の活躍が期待される若手と思うかもしれませんが、2017年現在の年齢は33歳であり、少し遅咲きのアーティストといえるかもしれません。ジャンル的にはポップやロックに分類されているようです。

 

 

最後に紹介するのは、12位にランクインしたJoey Montana(ジョーイ・モンタナ)のPickyという曲。Joey Montanaはパナマ出身で、レゲトン王子とも呼ばれている歌手。ただし、今回ランクインしたPickyは、ピキピキピキピキ、ピキというフレーズが耳に残る、陽気なポップソングという感じです。もっとレゲトンっぽい音楽が聴きたい方は、HolaMoribundoTus Ojos No Me Venといった曲を試してみるとよいかもしれません。

 

 

以上、20~11位にランクインしたスペイン語の曲を紹介してみました。次回は、いよいよトップテンです。スペイン語の曲、ラテン音楽が好きな方は、ぜひ10~1位のランキングも確認してみてください。 

 

▼スペイン語圏の音楽ランキング、2016年 

50~41位の紹介

40~31位の紹介

30~21位の紹介

10~01位の紹介

 

ジロ・デ・イタリア2017の見やすいスタートリストを探せ!

ジロ・デ・イタリアのイメージ width=

2017年ジロ・デ・イタリアは、すでに第3ステージまで終了しました。しかし、例年とは違って今年はDAZNがライブ中継をしているため、スタートリストがなくて困っている方もいると思います。そこで、レース観戦時に手元にあると便利なスタートリストを配信しているサイトを探してみました。

 

印刷が簡単なPDF形式のスタートリスト

まずは、印刷して使用するスタートリストの紹介です。通常のWebサイトは、そのまま印刷すると中途半端な所で改ページされてしまうため、あまり見やすくありません。よって、PDF形式で配信されているスタートリストの方が使い勝手はよいと思われます。

ただし、PDF形式のスタートリストを配信しているサイトは少なく、私は以下の2つしか見つけられませんでした。もちろん、日本語ではなく英語表記です。とはいえ、これでも十分にスタートリストとして活用できます。手元に置いておくと快適にレースを観戦できますよ。

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ジロ 2017のスタートリスト発表、DAZNは日本語解説あり!?

ジロ・デ・イタリア 2017のスタートリスト

ジロ・デ・イタリアのイメージ width=

 5月5日(金)から開幕するジロ・デ・イタリア 2017スタートリストが発表されました。詳細はcyclowiredのWebサイトで確認できます。

 

先日、練習中の事故で他界したミケーレ・スカルポーニが付ける予定であったゼッケン21番はそのまま欠番となり、アスタナは他チームより1人少ない8人態勢で挑みます。

簡単に、総合系(マリアローザ)の有力選手を紹介しておきましょう。

 ・ニバリ(バーレーン)
 ・ポッツォヴィーヴォ(AG2R)
 ・ヴァンガーデレン(BMC)
 ・ローラン(キャノンデール)?
 ・ティボ・ピノ(FDJ)
 ・キンタナ(コロンビア)
 ・アダム・イェーツ(オリカ)
 ・ネイサン・ハース(ディメンションデータ)
 ・ザッカリン(カチューシャ)
 ・クライスヴァイク(ロットNL)
 ・ランダ(スカイ)
 ・トム・デュムラン(サンウェブ)
 ・モレマ(トレック)
 ・ルイ・コスタ(UAE)

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ジロ・デ・イタリア 2017とJSPORTS、そしてDAZN

ジロ・デ・イタリア 2017のライブ中継はないに等しい!?

ジロ・デ・イタリアのイメージ width=

2017年も春のクラシック(ワンデーレース)が終わり、いよいよ5月5日からジロ・デ・イタリアが開幕します。例年どおりならJ SPORTSでライブ中継を楽しめるのですが、今年はジロの放送予定はありません。

 

自転車ファンの方はすでに知っていると思いますが、今年からDAZN(ダゾーン)が放映権を獲得しているレースがいくつかあり、3大グランツールの一つである「ジロ・デ・イタリア 2017」もDAZNが中継する予定です。といっても、あくまで予定なので、実際に放送するかは知りません・・・。ロンド ファン フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)でやらかした実績もありますし(笑)

何はともあれ、個人的にはとっても悲しい状況です。「どうしてもジロを観たい!」となれば、DAZN(ダゾーン)に加入するしか手がありません。でも、仮に加入したとしても、たぶん現地放送(国際映像)を流しているだけで、日本語の実況・解説はないと思われます。

(5/5追記)ジロ・デ・イタリアのライブ放送では、DAZNも日本語の実況・解説を付けるようです。詳しくはこちらの記事を参照してください。  

 

DAZNに加入すべきか? いや、辞めておこう!

前述したように、DAZNに加入すればジロの生中継を観ることも不可能ではありません。しかし、「3時間以上の放送を現地音声のみで流されても・・・」というのが正直な感想。これではレースに没入できませんし、そんなに楽しそうじゃない。

以前は「5月だけDAZNに加入しようかな」と考えていましたが、今後のことを考えて、加入は見送ることにしました。「今年だけ我慢すれば済む話」となることを願って。

 

DAZNは、ネット配信でスポーツ中継を放送している会社。Jリーグ(サッカー)の中継でも話題を集めていますし、月額1750円で様々なジャンルのスポーツ中継を楽しめます。「ドコモ」や「ひかりTV」のユーザー向けに割引価格も用意されています。

料金だけを見ればJ SPORTSより割安感はありますが、サイクルロードレースに限って言えば、「放映権を獲得して、それを垂れ流しているだけ」。こういう姿勢には、あまり賛同できません。そもそも、サイクルロードレースを観るのに、J SPORTSにも、DAZNにも加入しなければならない、という状況を喜ぶ人は少ないはず。

こういった状況の中、「それでも、ジロは観ておきたい」と思ってDAZNに加入してしまうと、相手の思う壺になるかもしれません。放送権さえ獲得すれば、加入者が増えて利益が上がる、となれば来年以降もジロを含めた主要レースの放映権をDAZNが獲得するかもしれません。

 

DAZNの運営会社はネット系の企業だけあって、ユーザーの分析をちゃんと行っているはず。個々の会員が「どの競技、どの試合を見るためにDAZNに加入したのか?」といったデータをしっかり集計して「ドライに経営を進めていくのでは?」と個人的には思っています。

となれば、サイクルロードレースにおいては、2017年のDAZNは散々な結果に終わって欲しいと思います。「せっかく高い金を払ってジロの放映権を獲得したのに、たいして加入者が増えなかった」という結果になってくれれば、来年以降、DAZNはロードレースの放映権に興味を示さなくなるでしょう。そして、「サイクルロードレース観るならJ SPORTS」の時代に逆戻りしてくれる可能性が高くなると思います。

ということで、今年のジロはライブ中継を諦めて、ネットニュースで結果だけを楽しむことに決めました。ダイジェスト映像くらいなら、海外のスポーツサイトで見つけられると思いますし。

 

もちろん、これは個人的な意見なのでDAZNで見たい方はご自由に。「Jリーグも、サイクルロードレースも観たい。外国語放送でも十分に楽しめます」という方には好都合な話だと思いますし。

(5/5追記)ジロ・デ・イタリアのライブ放送では、DAZNも日本語の実況・解説を付けるようです。詳しくはこちらの記事を参照してください。 

 

さいごに・・・

最後になりましたが、スカルポーニのご冥福をお祈りします。実績と実力があり、さらにアグレッシブな走りでレースを盛り上げてくれる存在だったので、今年もその雄姿をジロで見たかった(本当は大人の事情で観れないけれど・・・)。

個人的には、ジロといえば、ガルゼッリスカルポーニの活躍が楽しみでした。ディルーカリッコも好きだったけど、色々と問題がありましたからね。4人とも、今後、ジロに出場することはありません。時代は変わりますね。

あと、もしも今年のジロで、別府、新城のどちらかがステージ優勝したとしたら、放映権うんぬんの問題を恨む人がどれくらいいるのだろう? まだ出場するかどうかも分からないし、「優勝して欲しい」とは思うの確かなんだけど、なんか複雑だな。

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2016年のスペイン語圏の年間ヒットチャート(21-30位)

2016年のスペイン・ヒット曲

引き続き、2016年スペイン語圏年間ヒットチャートを紹介します。今回は30~21位にランクインした曲を紹介します。なお、前回の記事と同様に、このランキングはacharts.coというサイトが発表している年間シングルランキングをもとにしています。

 

2016年、30~21位の年間ヒットチャート

21位 Mike Posner - I Took A Pill In Ibiza
22位 DJ Snake - Let Me Love You ft. Justin Bieber
23位 DNCE - Cake By The Ocean
24位 Coldplay - Adventure Of A Lifetime
25位 Adele - Hello

26位 Zara Larsson - Lush Life
27位 Kungs vs Cookin’ on 3 Burners - This Girl
28位 Imany - Don't Be So Shy (filatov & Karas Remix)
29位 Juan Magan - Baila Conmigo ft. Luciana
30位 Ricky Martin - Vente Pa' Ca ft. Maluma

これらの曲のうち、スペイン語で歌われている曲は30位と29位にランクインした2曲だけです。Ricky MartinとJuan Maganは、いずれもスペイン語圏(ラテン音楽)では有名なアーティストです。それでは、この2曲のPVを紹介していきましょう。

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