著作権フリーの画像サイト、本当に使えるのは?
ブログやWebを作成するときにお世話になる著作権フリーの画像(写真、イラスト)。Googleでネット検索すると、CC0のフリー画像を配布しているサイトをいくつも発見できますが、「本当に使えるのはどのサイト?」を詳しく紹介しているページはあまり多くありません。
そこで、よく紹介されているフリー画像サイトについて、「使い勝手」や「配布されている画像の数」、「クオリティの高さ」などを検証してみました。
画像検索に使用したキーワード
ここでは、「パスタ」「オリンピック」「ユニコーン/ピラニア/深海魚」といったキーワードで検索を行い、「どんな画像がヒットするか?」を各サイトごとに検証していきたいと思います。
「パスタ」のキーワードは、一般的なキーワードで検索した場合を想定した検証となります。これくらい単純なキーワードであれば、数多くの検索結果がヒットし、クオリティの高い作品も簡単に見つけられる、と期待したいのものです。さて、その結果や如何に?
「オリンピック」は、抽象的なイメージ画像を探す場合を想定したキーワードです。検索結果に表示される写真やイラストを何となく想像できそうですが、「パスタ」のように限定的なキーワードではないため、どんな画像がヒットするかは実際に検索してみないと分かりません。各サイトの特徴が現れやすいキーワードになると思います。
「ユニコーン/ピラニア/深海魚」は、検索結果が極めて少ないと考えられるキーワードです。ユニコーンは架空の動物なので写真撮影はできません。ピラニアは実在する魚ですが、日本には生息していません。同様に、深海魚も撮影しにくい対象といえます。深海で撮影するには相当の機材が必要になるため、個人レベルでは撮影が難しい写真だと思います。
検証した著作権フリーの画像配布サイト
先ほどのキーワードを使って検証する著作権フリーの画像サイトは以下のとおり。各項目が目次(リンク)として機能しているので、リンク先のページへ移動して、各サイトが「本当に使えるか?」を確認してみてください。
(本連載の目次)
「PhotoPin」編
※リンクになっていない項目は、近日中に検証を行い、記事を掲載する予定のサイトです。もうしばらくお待ちください。
これ以外の画像配布サイトについても、順次、検証していく予定です。記事の更新がゆっくり(despacio)になると思うので、気が向いたときに再訪問していただけると幸いです。
CCとは?
最後に、著作権フリーの画像サイトでよく使われているCCという用語について説明しておきましょう。CCはCreative Commons(クリエイティブ・コモンズ)の略で、画像やイラストなどの著作権に関わる情報を示した記号となります。CCにはいくつかの種類があり、この中で最も条件がゆるいのがCC0となります。CC0と表記されていた場合、
・許可なく使用できる
・商用利用もOK
・クレジット表記は不要
・改変しても構わない
という解釈になります。つまり、画像やイラストを勝手にダウンロードし、自由に加工して、クレジット表記なしで掲載しても構わない、ということになります。ブログやWebの作成者にとっては非常に有り難い条件ですね。
禁止されている行為といえば、ダウンロードした画像を素材集として販売したり、画像を再配布(※1)したりすることくらい。これらは各サイトに注意事項として掲載されているので、念のため確認しておくとよいでしょう。
(※1)他のフリー画像サイトに勝手に画像を登録したり、自分で画像配布サイトを作成して配布素材の一部として使用したりする行為が再配布に該当するようです。自分のブログやWebに掲載するだけなら、再配布と解釈されないのが一般的です。
なお、CCの中には、クレジット表記が必要なBY、商用利用が禁止されているNC、改変が禁止されているNDという記号もあります。たとえば、CC BY-NCと表記されていた場合は、「クレジット表記が必要で商用利用は禁止」という条件になります。CC0以外の素材を利用するときは、こういった条件にも注意するようにしてください。