CeleronでもPUBGをプレイ可能!低スペックPCに最適なGeForce GT 1030

PUBG

100人が島に舞い降りて「ドン勝」を競うサバイバルゲームとして人気を集めるPUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)。ただし、要求されるPCスペックが高いため、Celeron搭載の低価格パソコンでは「ゲームを楽しめない」と思っている方も多いのではないでしょうか? 実は、少しスペックアップするだけでPUBGを楽しむことが可能です!

 

やはり低スペックPCでは厳しいのか?

今回、検証に使用したのは、以下のようなスペックを持つパソコン。購入時の価格で6~7万円くらいのデスクトップPCです。PUBGの動作環境を満たしているのはOSとHDDくらいしかなく、到底、ゲームを楽しめる環境とはいえません。

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OS:Windows 10 Home
CPU:Celeron 2.80GHz(G1840)
メモリ:4GB
ビデオカード:なし(オンボード)
HDD:SSD(東芝製 128GB)
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無理を承知の上で、このパソコンにPUBGをインストールし、ゲームを起動してみると、特に問題なくタイトル画面が表示されました。続いて、SOLO(ソロ)でゲームを開始します。パラシュート降下はそこそこカクつくものの、ここまでは「何とか遊べるかも!?」と期待が持てる雰囲気です。でも、問題はそのあと……。

着地後、草原を走り、建物の扉を開けて中に入ろうとすると、うまく建物の中に入ることができません……。というのも、「画面表示」と「キー操作」にズレがありすぎて、扉の正面に立つことすら難しい状況になってしまうのです。走らずに、ゆっくり歩いて進むと、なんとか立ち位置を調整でき、室内に入ることができました。その後、カクカクしながらも物資を集めることはできましたが、しばらくするとPUBGが落ちてしまいました。

やはり、この低スペックPCでは、とてもPUBGを遊べる状況にはなりません。まったく動かない訳ではありませんが、物資集めにも時間がかかるし、とても撃ち合いをできる状況ではありません。

Celeronに加えて「ビデオカードなし」では、仕方がない結果といえるでしょう。でも、まだ諦めてはいけません。

 

ビデオカードを追加すれば、CeleronでもPUBGをプレイ可能

そもそも、ビデオカードなしで「3Dゲームを楽しもう」という考え自体が間違っているともいえます。そこで、「安くて、それなりの性能があるビデオカードはないか?」と探したところ、nVIDIAGeForce GT 1030というチップ(GPU)を積んだ製品の評判が高いようです。実売価格は8,500~10,000円(新品)くらいで、それほど値段も高くありません。
※初期製品の場合。最新の製品は少し値上げされているようです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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ついでにメモリ4GBも追加し、トータルで1万2,000円ほどパソコンに追加投資してみました。これで、パソコンのスペックは以下のように改善されたことになります(赤字部分)。

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OS:Windows 10 Home
CPU:Celeron 2.80GHz(G1840)
メモリ:4GB+4GB
ビデオカード:GeForce GT 1030
HDD:SSD(東芝製 128GB)
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この状態で再びPUBGをプレイしてみると、特に問題なくゲームをプレイすることが可能になりました。物資集めもスムーズに進められますし、撃ち合いもできます。もちろん、各自の腕と運次第では「ドン勝」だって不可能ではありません。

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ちなみに、PUBGのグラフィック設定は以下のとおり。ほとんど最低画質の設定です。

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この設定で、おおよそ30~40fpsのフレームレートが実現されます。さすがに60fps以上のヌルヌル状態にはなりませんが、ゲームに没入してしまえば十分に楽しめるレベルだと思います。ゲーム中も特にカクついている印象は受けません(※)

※ごく稀に、画面が少しカクつく場合があります。また、60fps以上のヌルヌル状態を求めている方にとっては、少し不満が残るかもしれません。


画質が低いことを気にする方もいるかもしれませんが、高スペックPCを持っていても、「あえて低画質設定でPUBGをプレイしている」という方も多く、必ずしも高画質にする必要はありません。PUBGは「きれいな画質」を求めるゲームではありませんし、むしろ「低画質にした方が敵を見つけやすい」という話もあるくらいです。

PUBGを遊んでみたいが、「うちのパソコンでは到底無理だろう……」と諦めていた方は、いちど挑戦してみてはいかがでしょうか? 1万円前後の出費をするだけで、低スペックPCでも3Dゲームを楽しめるようになります。

 

数年前の3Dゲームなら「高」画質設定も可能! 

参考までに、このパソコンでスカイリム(Skyrim Special Edition)というゲームをインストールして遊んでみました。こちらは少し古いゲームで、PUBGほど動作環境が高くないため、画質設定を「高」にしても十分にゲームを楽しむことが可能です。おおよそ40fps前後のフレームレートが実現され、美しいグラフィックスを堪能できます。

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たとえCPUがCeleronであっても、GeForce GT 1030のビデオカードを追加すれば、3Dゲームを楽しめるようになります。数年前の3Dゲームなら、画質を「高」に設定しても特に問題なく動作してくれるでしょう。

GeForce GT 1030より高性能なビデオカードも販売されていますが、そのぶん価格も高くなりますし、CPUがCeleronでは宝の持ち腐れになってしまうはず。性能をフルに発揮することはできません。Celeronにとっては、「これくらいのビデオカードが妥当なのでは?」と思われます。

低スペックPCで3Dゲームを楽しみたい方にとって、GeForce GT 1030はかなりオススメなビデオカードといまえす。補助電源が不要低消費電力というのも、低スペックPCの拡張には有難い仕様です。約1万円はどの出費を要しますが、十分に元はとれるでしょう。

GeForce GT 1030のコストパフォーマンスは、ベンチマークテストの結果にも表れています。「GTX 750 Tiに迫る性能」という話もあるくらいです。

 

同じCeleronでも性能は全然違う!

念のため、Celeronについても補足しておきましょう。Celeronは低スペックPCの代表格ともいえるCPUですが、その性能は型番(発売時期)により大きく異なることに注意しなければいけません。

今回、検証に使用したCeleron 2.80GHz(G1840)は、2014年にリリースされたCPUです。ひとくちにCeleronといっても、その性能は発売時期に応じてまったく異なります。最近のCeleronは性能が大幅に進化しており、一昔前のCore i3Core i5に迫るほどの性能を持っています。


だから、単純に「Celeronだから……」と諦めてしまうのは早計です。同じCeleronという名前のCPUであっても、型番を調べてみないと本当の性能を知ることはできません。自分のパソコンに搭載されているCPUの型番は、以下のように操作すると確認できます。

★Windows 10でCPUの型番を調べる方法

  1. デスクトップを右クリックし、「ディスプレイ設定」を選択
  2. 画面左下にある「バージョン情報」のメニューをクリック
  3. 「プロセッサ」の項目にCPUの情報が表示される

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自分のパソコンのCPUを調べてみて、それなりの性能がありそうなら、ビデオカード&メモリの追加を考えてみるとよいかもしません。

他のCPUと比較したい場合は、以下のサイトが参考になると思います。CPU Nameに「Celeron」と入力して一覧を絞り込み、「CPU Mark」の順に並べ替えると、おおよその性能差を把握できます。

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https://www.cpubenchmark.net/CPU_mega_page.html

 

低スペックPCで3Dゲームを遊んでみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。