スペイン語の曲は販売されているのか? iTunesとAmazonを比較
今回は、スペイン語圏で流行している曲が「日本でどれくらいダウンロード購入できるのか?」を検証してみたいと思います。比較したミュージックストアは、世界規模で音楽のダウンロード販売を行っているiTunes StoreとAmazon。両者の日本サイトで、スペインの最新のヒット曲がどれくらい販売されているかを調べてみました。
TOP40にランクインするスペイン語の曲は購入できるのか?
今回は、スペイン語圏の音楽ラジオ・ネットワーク「LOS40」が発表している2016年7月9日付のヒットチャートTOP40について、日本のiTunesとAmazonで販売されている楽曲を比較してみました。
TOP40といっても、40曲すべてがスペイン語の曲ではありません。前回の記事でも紹介したように、海外のヒットチャートは「世界中で売れている曲」と「その国や地域だけで売れている曲」が混在しています。今回、検証用に用いた7月9日付のヒットチャートでは、40曲中14曲がスペイン語の曲でした。それ以外は英語の曲、つまり世界中でヒットしている曲と考えられます。
そこで、今回はスペイン語の14曲についてのみ、「ダウンロード販売が行われているか?」を日本のiTunesとAmazonで検証してみました。結果は以下の表のとおり。
順位 | アーティスト名 ‐ 曲名 | iTunes | Amazon |
---|---|---|---|
03 | Morat - Cómo Te Atreves | 250円 | 250円 |
08 | Dani Martin - Las Ganas | 250円 | ─ |
10 | Juan Magan - Baila Conmigo ft. Luciana | 250円 | 250円 |
13 | Enrique Iglesias - DUELE EL CORAZON ft. Wisin | 250円 | 257円 |
21 | Dasoul - Vuela Corazón | 250円 | 200円 |
24 | J Balvin - Bobo | 250円 | 250円 |
25 | Malú - Caos | 250円 | ─ |
28 | Miss Caffeina - Mira cómo vuelo | 250円 | 200円 |
29 | Leiva - Sincericidio | 250円 | ─ |
30 | Efecto Pasillo feat. Juan Magan - Pequeña | 250円 | 150円 |
32 | Sidecars - La Tormenta | 250円 | 250円 |
34 | Manuel Carrasco - Yo Quiero Vivir | 250円 | 250円 |
36 | David Otero - Una vez más | 250円 | ─ |
39 | Carlos Vives,Shakira - La Bicicleta | 250円 | ─ |
価格が表示されている曲はダウンロード販売ありの曲。「─」と表示されている曲は、検索しても見つからなかった曲となります。
曲数が豊富なiTunesは全曲ダウンロード購入可能!
この結果を見ると、やはりiTunesの方がラインナップは豊富なようです。スペイン語の曲でも、TOP40にランクインするような曲は「ダウンロード購入可能」と考えてよいでしょう。ちなみに、価格はすべて250円でした。
Amazonでは一部、販売されていない曲も…
一方、Amazonのデジタルミュージックストアでは、見つからない曲が5曲ありました。「アーティスト名」と「曲名」で検索して見つからないのだから、たぶん販売されていないのでしょう。
また、13位の「DUELE EL CORAZON ft. Wisin」は、「デュエレ・エル・コラソン feat. ウィシン」というカタカナ表記の曲名で販売されていました。このため、「DUELE EL CORAZON」で検索してもヒットしません。この曲を歌っているEnrique Iglesiasは世界的に有名なアーティストで、日本でもそれなりに知名度があります。ということで、曲名を日本語表記にしているのかもしれませんが、スペイン語表記だと検索結果にヒットしないのは考え物。このあたりは改善が必要だと思います。
価格は250円が一般的ですが、中には200円や150円で販売されている曲もあり、iTunesより安く買える場合があります。
ラインナップではiTunes優勢だが…
今回の結果からも分かるように、スペイン語の曲をダウンロード購入するならiTunesの方が確実といえます。ただし、価格はAmazonの方が安い場合があるので、一応チェックしておいた方がよいかもしれません。
ブラウザだけで曲の購入を完結できることもAmazonの魅力といえます。iTunes Storeから曲をダウンロード購入するには、iTunesのアプリが必要。iTunesをメインで使用していないユーザーにとっては、Amazonの方が使い勝手がよいかもしれません。
ちなみに、最近、話題になっている定額制の音楽配信サービスについては、まだ調べていません・・・。ダウンロード購入に比べると、曲数が少ないことは否めませんが、各社とも曲のラインナップを充実させている期間なので、もう少し様子を見てから調査してみたいと思います。
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(番外編)
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