ドイツ語の音楽をYouTubeで検索
今回は、ドイツ語で歌われている曲をYouTubeで検索して視聴する方法を紹介します。ドイツ語の音楽といっても、あまりイメージが沸かないかもしれません。あえて言うならクラシック音楽となるでしょうか。バッハやベートーベン、モーツァルト、シューベルトなど、ドイツ語圏から排出された偉大な音楽家は沢山います。日本でも、クラシックの音楽用語によくドイツ語が使われていますね。
でも、これは歴史的なお話。いま現在、ドイツ語圏で流行している音楽は、他の国と同様に、Rock、Pop、Rap、HipHopといった幅広いジャンルに属する曲が流れています。
ヨーロッパの一部の地域で使われるドイツ語
ドイツ語を公用語としている国は、ドイツ、オーストリア、ルクセンブルグ、リヒテンシュタイン、スイス、ベルギーといった国々。スペイン語やフランス語と比べると、世界的な広がりはなく、ヨーロッパの一部の地域でドイツ語が使用されている、といった感じです。
このため、世界規模でヒットする曲は少なく、日本でもドイツ語の曲を耳にする機会はほとんどありません。各国のヒットチャートを見ても、ドイツ語圏の中だけで「ドイツ語の曲」が流行しており、たまにヨーロッパ全域でヒットする曲が現れる、という感じです。
ドイツ語の音楽の特徴
ドイツ語圏でヒットしている曲のジャンルに関しても、特筆すべき傾向はないように思われます。他の国と同様に、Rock、Pop、Rap、HipHopといったジャンルに分類される曲がチャートの主流を占めています。もちろん、ドイツ語圏のヒットチャートにも英語の曲が数多く含まれています。むしろ、ランクインしているのは英語の曲が中心で、何曲かドイツ語の曲も混じっている、という感じです。
歌詞がドイツ語になることで、「ドイツ語らしい響き」になるのが特徴といえば特徴ですが、注意しないで聴いているとドイツ語であることを聞き逃してしまうケースも。最終的には、ドイツ語の音楽がどうというより、「自分好みのアーティストを見つけられるか?」がポイントになるでしょう。まっ、これを言ってしまうと、すべての国の音楽がそうなんですけれど…。
それでは、ドイツ語の曲を何曲か紹介していきましょう。
最初に紹介するのは、Cro(クロ)のBad Chickという曲。Croはドイツで絶大な人気を誇るラッパーで、いつもパンダのマスクを被っていることでも有名です。ラップといってもポップ寄りの曲が多く、RapとPopを組み合わせた「Raop」という造語で自分たちの曲を表現しています。最近は、MTVのUnplugged(アンプラグド)にも出演し、そのときの模様を収録したCDも発売されています。以下に紹介した曲よりさらにポップなTraumという曲も人気を集めていました。
続いて紹介するのは、Mark Forster(マーク・フォースター)のAu Revoirという曲。2014年に発表された曲で、featuringとしてラッパーのSido(シドー)が参加しています。Mark Forsterはドイツ人の父とポーランド人の母の間に生まれたハーフで、1984年生まれの32才(2016年現在)。年齢的には中堅になりそうですが、CDデビューは2012年なので、ここ数年で台頭してきた注目株といえるでしょう。とても聴き心地のよいポップソングです。
続いては、Glasperlenspiel(グラスパーレンシュピール)という男女2人組のエレクトロポップ・デュオが歌うGeiles Lebenという曲。こちらも非常に聴きやすい曲だと思います。Glasperlenspielは、2011年にCDデビューしてから3枚のアルバムを発表。いずれもドイツ国内のアルバムチャートで20位以内にランクインしています。今回、紹介する曲は、シングルチャートで最高2位を獲得。今後も活躍が期待されるアーティストです。
続いては、Seiler und Speer(ザイラー・ウント・シュピアー)のHam kummstのという曲。2014年に、コメディアンであり俳優でもあるChristopher Seilerと、映画プロデューサーであるBernhard Speerにより結成された、少し異色なオーストリア出身のバンドです。PVの雰囲気も少し独特な感じがしますが、なぜか耳に残る、味のある楽曲です。もしかしたら好き嫌いが分かれる曲かもしれません。
最後に、もう1つ異色な曲を紹介しておきましょう。こちらの方が、より好き嫌いが分かれる曲かもしれません。以下に紹介したPVは、Finger und Kadel(フィンガー・ウント・カデール)のBlasmusikという曲。featuringとして参加しているMicaela Schäfer(ミカエラ・シェーファー)はドイツでは有名な美人モデルですが、有名の意味合いがちょっと微妙です。というのも、街中でほぼ全裸でアイスバケツにチャレンジしたり、胸を丸出しにした状態でビール祭りに参加したりするなど、かなりのお騒がせ者として名を馳せています。ノリのよいビートが頭の中をグルグルと回る、癖になる楽曲です。もちろん、ドイツのヒットチャートにもランクインしていました。
ドイツ語のヒットチャートを検索するキーワード
ドイツ語のヒット曲をYouTubeで調べたいときは、以下のようなキーワードで検索するのが効果的です。「ドイツ語の曲だけ」という訳にはいきませんが、いま流行っているドイツ語の曲を何曲か見つけられると思います。
英語表記
- Germany(ドイツ)
- German(ドイツ語)
- music
- chart
- top
- hits
ドイツ語表記
- Deutschland(ドイツ)
- Deutsche(ドイツ語)
- musik(音楽)
- woche(週)
- Januar(1月)
- Februar(2月)
- Marz(März、3月)
- April(4月)
- Mai(5月)
- Juni(6月)
- Juli(7月)
- August(8月)
- September(9月)
- Oktober(10月)
- November(11月)
- Dezember(12月)
ドイツ語圏のヒットチャートを探すときの参考にしてください。
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